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イタリアへ。そして今、考えること。

はじめまして。
現在、イタリア中部、エトルリアの12都市の一つであった丘の上で暮らしている富 奈津子(Natsuko Tomi)です。

古代ローマの歴史や巨大な遺跡に魅せられて2001年にイタリアへ留学したのが私のイタリアでの生活の始まり。

演劇活動

2004年には、舞台俳優のイタリア人と結婚し、私も演劇の世界を経験しました。

はじめての舞台は、12歳で殺害されたパキスタンの少年活動家のストーリー「IQBAL」。Mancini監督による夫と私の二人劇でした。

2004年の新聞記事より

その後も、数々の作品に参加させて頂きました。

2006年 Karin Coonrod監督 「Laude in Urbis」左から二人目の天使
2007年 妊娠7か月で演じた聖母マリア「In nome della Madre」
教会の中で行われた聖史劇「L'Albero della Vita」


イタリア語学習書籍の翻訳

2019年にはIBCパブリッシングのイタリア語学習書籍2冊の翻訳を、和栗珠里先生の監修のもと担当させていただきました。

イタリア語で楽しむ世界昔ばなし
https://ibcpub.co.jp/detail/9784794605948/
イタリア語で楽しむ日本昔ばなし
https://ibcpub.co.jp/detail/9784794605924/

そして今、思うこと

この度のパンデミックにより、演劇活動はほぼ中止。
さらに厳しいロックダウンで外出も制限されました。
そこで、イタリアに移住してから、がむしゃらに走ってきたけれども
一度、立ちどまり、たくさんの本を読み、
私は、なぜ今イタリアで生活しているのだろうということを深く考えました。

まずは、初心にもどり、古代ローマについて調べていると
それ以前、中部イタリアで栄えていたエトルリア文明についても
深く知りたくなりました。
今、私が住んでいるこの丘も、もともとエトルリアを起源に持ちます。

エトルリアは、権力を広げていった男性性的な古代ローマとは違い
母なる大地を敬う女性性的な文明だったことに気づきました。

エトルリアのネクロポリスで発見された夫婦の陶棺
祝宴の様子をあらわした、あの世でも寄り添う美しい夫婦の姿

現在なお各地で戦争が起こり、自然が破壊される男性性的な文明が続いていますが、もう少し男性性と女性性のバランスがとれたならば、もっと住みやすい世の中になるのではないかと思っています。

権力、経済力が重要ではなく、心が豊かな社会になることを願って
イタリアの歴史や芸術を勉強しながら訪れた場所や
イタリア語で読んだ本の記録を書きたいと思います。


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