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訪問看護への転職で失敗しない4つのコツ

現役ナース2児ママライターのなつこです。

みなさんは訪問看護師というとどのようなイメージをお持ちですか?

「一人で訪問するのは怖い」「自分は訪問看護師に向いてないんじゃないか」「そもそも何をしているのか想像もできない」など、一歩踏み出せない理由があるのではないでしょうか。

わたしも同じ考えでした。
そこで、わたしが実際に経験したことをふまえて、訪問看護への転職で失敗しない方法を3つに絞ってご紹介します。

1.入職前の「同行訪問」は必須です!

「同行訪問」とは、訪問看護はどういう現場なのかを肌で感じてもらうために設けているシステムです。

この同行訪問の最大のメリットは「自分が思っている訪問看護」と「実際の訪問看護」のギャップを埋められること。
そうすることで理想と現実をすり合わせることができ、転職のときには不安が軽減できることでしょう。

ここで重要なのが、1つの事業所だけではなく、候補にあげている事業所のすべてで同行訪問させてもらい、比較することです。

ちなみに、わたしが住んでいる地域では訪問看護ステーション自体が少なく、転職候補が2件しかありませんでした。そのうちのひとつは同行訪問を断られてしまい、入職後も一人で訪問するのが早くなるのでは…という漠然とした不安から、そのステーションへの就職は候補から外れました。

訪問看護ステーションは、「管理者」という病院にとっての「看護師長」の立場にあたる役職があります。
訪問看護では管理者とスタッフの距離感は近く、相談しやすい環境である反面、管理者の性格や方針によってステーションの色が決まりやすいです。

基本的にはこの管理者が入職前後で関わってくれるため、人となりをみることができ、転職を決めるときのカードのひとつになります。

必ず転職前に同行訪問をさせてもらいましょう!

2.求人票と実際に差異がないか確認

訪問看護への転職を失敗した理由に「求人票と業務内容が違った」ことがあげられます。
わたしは現在はたらいているステーションへ転職する前に求人票を細かくチェックして、同行訪問の際にすべて質問し回答をもらっています。
結果的に入職後も業務内容に相違はなかったため安心して入職できました。

(1)オンコール(24時間対応)体制

オンコール対応は、お看取りや重症度の高い利用者さんを受け入れている場合に多いです。

オンコールの有無はわたしたちのライフスタイルに非常に関係してきます。

たとえば、小さなお子さんがいらっしゃる場合、夜中にオンコール対応しなければならない事態となったときにすぐ動けますか?答えは「No」ですよね。

求人票に「オンコール対応は要相談」と書かれている場合は、必ず確認をするようにしましょう。
ほかの方の経験ですが、子育て中であるためオンコールを断ったらスタッフと気まずい関係になってしまい退職した、という話があります。

せっかく転職したのにすぐに退職も後ろ髪がひかれる思いですし、体力も消耗します。
必ず確認をするようにしてください。

(2)平均残業時間

訪問件数がたくさんあったり移動距離が長かったりすると、それだけで1日が終わり、定時をすぎてから記録を書き始める、といったこともあります。

求人票に記載されている残業時間と実際にはどのくらいの差があるかは明確にしておきたいです。
それがわかれば、そのステーションの忙しさがだいたい把握できます。

(3)各種手当

病院と同様に、訪問看護ステーションでも諸手当があります。
一定訪問件数を超えたときにもらえる「インセンティブ手当」やオンコール対応のために専用電話を持ち歩く(対応有無関係なし)「オンコール手当」などがあります。

その費用はステーションにゆだねられ、同じ地域でも額が変わります。
また、オンコールにより訪問した場合も別で手当が出る場合もあり、これもステーションの規定に左右されます。

3.ステーションの規模を確認

ステーションの規模の大小が、忙しさに直結するのが訪問看護です。

たとえば、小規模の場合、利用者さんも限られることから少人数の看護師で対応していることがほとんどです。
欠勤もなくフル稼働しているときは何も支障はありませんが、いざ1人が休むとなるとほかのスタッフがその方の訪問を請け負う形になるので、負担が増えます。
それが続くと、スタッフの不満へとつながる可能性もあり、働きづらくなります。

わたしが勤めているステーションでは、管理者の訪問件数を減らし、スタッフの欠勤や緊急時対応ですぐに動けるように対応しています。
そのため、小さい子どもの子育て中のわたしでも安心して働くことができています。

自分のライフスタイルに合わせて、いざというときに安心して働ける職場を見つけることが大事です!

4.利用者さんの特徴を知ろう

最後は、訪問している利用者さんはどのような人が多いのか確認することです。

ステーションによって、小児や精神に特化していたりリハビリを中心とした利用者さんが多かったりとさまざまです。

わたしのステーションは、会社を立ち上げたのが作業療法士の方であったことから、リハビリを必要とする利用者さんが圧倒的に多いです。
またオンコール体制をとっていないことで、重症度や緊急度もさほど高くありません。どちらかといえば、介護度が高い利用者さんが多い印象です。

自分がどのような利用者さんに看護を提供していきたいのか明確にし、ステーションと合うかを判断しましょう。

まとめ

訪問看護への転職で失敗しない方法を4つご紹介しました。

1.入職前の同行訪問は必須!
2.求人票と実際に差異がないか確認
3.ステーションの規模を確認
4.利用者さんの特徴を知る

これを機に、訪問看護に転職することで自分がどのような看護をしたいのか見つめなおしましょう。

自分の理想とする看護を提供できる環境に勤めることが一番です。
まずは同行訪問をして、現場を知ることから始めましょう!


こちらの記事で訪問看護に転職した経緯をお話しています。
ぜひ読んで転職の参考にしてください!


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