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突然の登園しぶり!現役看護師の対応方法【体験談】

今年の4月から、年少へ進級した1月生まれの息子。

6月下旬から「保育園行かない」「保育園頑張らない」と突然登園しぶりが見られ始めました。

何か保育園で嫌なことがあったのか、休ませたほうがいいのではないか。
何度も思いました。

しかし、わたしは一度も登園しぶりが原因で休ませたことがありません

その理由と、自分なりの対応方法をご紹介します。


1.保育園を休ませない理由

登園時に泣きわめく息子をなぜ行かせているのか。それは以下の理由があるからです。

・体調不良が原因ではない
・迎えに行くといつも笑顔で過ごしている
・帰りの車で自ら園でのできごとを話す
・園での生活が問題ないことを担任と共有している

・体調不良が原因ではない

子どもが不機嫌になることの原因のひとつに「体調不良」があげられることは、ほとんどのママやパパがご存じかと思います。

体調不良を上手く伝えられない子どもは機嫌が悪くなったり、泣きわめいたりすることで訴えかけてきます。

わたしの場合、発熱の有無だけでなく睡眠時間、食事の様子、風邪症状(咳、鼻水など)・消化器症状(下痢や便秘、嘔吐など)を総合的に判断して、いつもと変わらないことを確信したうえで登園をさせています。

登園しぶりが始まったとき、ちょうどヘルパンギーナやRSウイルス感染症が流行りだした時期だったので、第一に体調不良を疑いました。

しかし、すべて当てはまることはなく、むしろ身体は元気でした。

・迎えに行くといつも笑顔で過ごしている

登園させたのはいいものの、やはりそこは母親です。
楽しく過ごせたかなと心配しながらお迎えに行っていました。

そんな心配は無用でした。

息子の園では、お迎え時間にはだいたい外遊びをしています。

いざお迎えにいくと、砂だらけになった息子が笑顔で走ってきます。

そこから「お友達にバイバイしてくる!」「○○くん(ちゃん)と一緒に帰る!」と15分は帰ってくれません。

「帰りは笑顔でなかなか帰りたがらない」
これだけで息子が楽しく過ごせたことがわかります。
それが毎日続いたので、安心して登園させることができました。

・帰りの車で自ら園でのできごとを話す

ここでポイントなのは「自ら」話すということです。

わたしは、あえて園でどうだったかと聞かないようにしています。
それは登園しぶりが始まる前から続けていることです。

2歳児クラスの後半には息子もお話しが上手になり、嫌だったことも楽しかったことも何かあれば話すようになりました。

よかったこと、嫌だったことは共感、できたことは称賛し、できるだけ息子の思いに添えるようにしています。

大人だって、外で働いていれば良いことばかりではありません。
そんなときに「仕事どうだった?」と毎日聞かれるのは億劫と感じませんか?

少なくともわたしは「放っておいて」と思ってしまいます。

年少に上がった今、帰りの車の中で息子が話すのは園生活で楽しかったことや園でできたこと

家に帰ってくれば「ママ見ててね!」と園でほめられたであろう逆立ちや側転の練習を楽しそうに見せてくれます。

自ら話したり、できたことを披露したりしたタイミングで、わたしは必ず園に行けたことを褒めます
「泣いてたけど行けたね」「切り替えが上手になったね」となるべく具体的になにがすごかったのかを伝えるようにしています。

何も話さないことが続いたり、嫌なことを話すことが増えたりすれば、「なにか行きたくない理由があるのかな」と勘づきますが、今のところはありません。

なんとなく始めた「自ら」話すこと。
今は登園しぶりの原因探索に役立っています。

・園での生活が問題ないことを担任と共有している

結論から言うと、息子は朝の大泣きのあとは10分以内に泣き止み、集団生活も問題なく行えています

日中の園での様子、こればっかりは聞かないことにはわかりません。

担任が不在のときもありますが、それでも今日1日どういう生活をしていたかは必ず聞くようにしています。

特に気にかけているのは、「新しいことを始めたときの反応」と「お友達とのトラブル」です。

前置きをしておくと、息子は成長発達に問題はありません。

しかし何か新しいことを始めるのに、非常に慎重になります。
それがストレスの原因となっていないかが心配なのです。

また、息子はお友達と一緒に遊ぶというよりは後をついていくタイプで、遊んでいたものを横取りされても黙っています。
もちろん横取りすることもしません。

そんな息子が、未満児クラスのときに一度だけ怒ったことがあります
それは「我慢して我慢して爆発した」という感じでした。

我慢強い分ストレスがかかりやすいと思っていますが、帰りには彼の中ですでに解決していることが多く、当時も担任から報告を受けて知りました。

それを親が蒸し返すのは野暮とわたしは考えているので、それ以上は聞かないようにしています。自ら話した場合は別ですが。

そういったエピソードがあり、親のわたしから園に確認するようになりました。

年少に上がると、ささいなことでは園側も伝えてはくれません。

子どもの性格や内容によって、親から園に確認することが必要になる場合もあります。
子どもを守れるのは結局親です。
少しでも気になることがあれば、聞くようにしましょう。


2.登園しぶりの息子への対応|我が家の場合

園に到着し、車から降りるとだいたい行きたくないスイッチが入ります。

まだここでは「頑張らない」と言う程度で、「お友達がいるか見に行ってみようか」という軽い声掛けでお部屋には行けます。

さて、ここからが本番です。

・「行きたくない」思いを受け止める

息子をいざお願いしようとすると全力で玄関に向かって走り出そうとします。
しかし母は元陸上部。動じません。

「行かない!(号泣)頑張らない!(号泣)」と廊下に響きわたる息子の叫び。
抱きしめながら「そうかそうか。行きたくないかあ」と繰り返します。

いろいろな育児書にも記載してありますが、この「気持ちを受け止めること」が本当に大事だと思っています。

自分に置き換えて考えてみましょう。

連休明けの月曜日。会社に行きたくないけど行かなければならないもどかしい感情の中、しぶしぶ支度をします。
そんなときに「会社に行けば楽しいことがあるよ!」と言われて感情が動きますか?無理ですよね。

では、「気持ちわかるよ。会社に行くのは面倒だよね」と言われてみたらどうですか。
この人はわかってくれているんだなと思いませんか?

子どもも同じです。
行かなければならないことも理解しています。

まずは、「行きたくないよね」と受け止めてあげましょう。

・お迎えのあとに何をしたいか一緒に考える

「園で○○するからきっと楽しいよ!」と伝えることも効果的ではあります。
しかし、息子には通用しません。

我が家では、園が終わったあとの楽しみを一緒に考えるようにしています。
以下は一例です。

  • 晩御飯のメニューを決めてもらう

  • 砂遊び(外遊び)をする

  • 好きな動画をみる

  • 子ども部屋で遊ぶ

  • お風呂で好きな入浴剤を使う

  • 大好きなおじいちゃん、おばあちゃんに会いにいく

もちろんこれで登園しぶりがなくなるわけではありません。
そして、園での生活が嫌なものとなっていないことが大前提です。

・送りだしは笑顔で!

子どもたちは親の表情をよく見ています。

送りだすときに不安そうであったり、面倒くさそうな表情をしてしまうと子どもは一気に不安が増し、しぶりが悪化しがちです。

そうした事態にならないためにも笑顔で、安心させるようにその場をさっと立ち去ります。

・園に行けたことをこれでもかと褒める

子どもはママやパパに褒められることが大好きです。

パパに協力してもらい、保育園に行けたことをとにかく称賛するようにしています。

そのときの息子の笑顔は点数で表すと100点満点です!

・家ではなるべく自由に過ごさせる

子どもが園生活を頑張っているのは紛れもない事実です。

子どもなりに規則正しく、したいことを我慢して集団生活を送っています。
帰ってくるころには満タンだったゲージもエンプティ状態です。

そのチャージをすべく、家では自由に過ごさせてあげることでまたゲージが満タンになります。

「親からの愛情ゲージ」も同様にエンプティ状態です。
子どもが話したいことや見せたいことがあるときは、なるべく手をとめて反応するようにしています。

可能であれば一緒に遊んで、スキンシップの時間を作ります。
そうすることで愛情ゲージも満タンになり、翌日の園への意欲に良い影響を与えてくれます。

「家は自由で安心できる場所」と思ってもらうことが大事です。

・先生を頼る

なにをしても耳を傾けてくれないときもあります。
そんなときは先生にすべておまかせ。

保育士さんはプロです。安心してお願いできます。

親のわたしたちがすべきこと。
それはいつまでもその場に居座らず、「お願いします」とさっと去ることです。

案外、子どもは親の姿が見えなくなるとコロッと切り替えができるそうです(保育士さんから教えていただきました)。


3.園を休ませるのもあり。休ませるときの注意点は?

いろいろな手を尽くし、それでも行きたくないという場合は休ませることもひとつの手段です。

ただし、ここで重要なのは「泣いたら園が休める」と思わせないことです。

子どもは大人の反応や行動をよく見ています。
「こうすれば嫌なことはしなくて済む」と学習していくのです。

そんなときは「今日はおやすみしたから、明日は行こうね」と約束しましょう。
それだけで「つらいときは休んでもいいんだ」という選択肢を作ることができ、「頑張ろう」という思いも芽生えてきます。

ママやパパの体調やこころと相談して、どう対応するか考えてください。

筆者はまだ休園させていませんが、常に選択肢のひとつとして頭の片隅においてあります
いざというときの逃げ場を作ってあげられるのも親の役目だとわたしは思います。


4.登園しぶりは成長の証!

3,4歳児になると、身体の発達に加えて、こころや精神面の発達が顕著にみられるようになります。

今まで自分が見えている世界がすべてだったものが、周囲へ、つまり「他者」へと向いていきます。

そのため「ママやパパと離れなければいけない」「ほかの子たちと一緒に過ごさなければいけない」など、自分の領域から離れることに不安を感じることで登園を嫌がるようになるのです。

実際に息子も「ママと○○ちゃん(弟)に会いたくなっちゃったの(バイバイしたくなかった)」と話すことがあります。

こうした反応は「後退」と捉えられがちですが、「成長」です。
周りを意識しだしたからこその行動だと捉えるようにしましょう。

(参考:レタスクラブ)


5.みんなの体験談

SNSで「登園しぶり」の対応をしている方々の体験談を集めました!

園は楽しいところとイメージがつきやすいですね。
かわいいイラストでお子さんも喜ぶこと間違いなし!

好きなキャラクターグッズでモチベーションを上げるのも効果的!

6.まとめ|親も子も笑顔で過ごせる選択を

息子の登園しぶりは、現在進行形です。
ひどいときは朝起きてからの一言目が「今日保育園おやすみ?」です。

いろいろ試行錯誤は必要ですが、登園さえしてしまえば楽しく過ごせています。

登園しぶりは後ろ髪が引かれる思いで、心苦しいときもあります。
ですが、帰りの笑顔ですべて払拭されるのは間違いありません。

罪悪感を感じる必要はまったくありませんので、お子さんも親御さんもみんなが笑顔で過ごせる選択をしましょう。

「うちの子だけおかしいんじゃないか」と心配される親御さんもいると思います。

過度な心配は不要です。子どもたちは日々成長しています。

登園しぶりをマイナスなものと捉えず、成長した証としてプラスに考えられるように親御さんも切り替えていけると肩が軽くなりますよ。


\ なつこってこんな人です /


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