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はじまりは、ギリシャから

気づけば9月終わりに近づき(いつもこのパターン)、演奏会からゆうに3ヶ月近くが経過してしまいました。

この夏は暑い暑いとそればかり言っていた気がするけれど、陽が落ちてからは涼しさが混ざってきていて、ああ秋はくるんだなあ、なんて思うと同時に、玲ちゃんの演奏後記を眺めてはプログラム後日譚そろそろまとめねば…と思っては、いました。
思っては。。。

最終曲から巻き戻してしまいますけども、歌目線からの話にもどうぞゆるりとお付き合いくださいませ。

コンサートのオープニングの
グルック作曲 オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」より
〝エウリディーチェを失って〟

爽やかなバロック特有のメロディが演奏会のはじまりにはとてもいいなあと思ったのもありますが、音楽の才能に溢れたオルフェオが持っていた竪琴は、星座のこと座になったという神話があるのです。
そして、このこと座の中で一際輝く星「ベガ」は織姫。
わし座の「アルタイル」=彦星、はくちょう座の「デネブ」を結ぶと夏の大三角形が出来上がり、2人を隔てる天の川がその真ん中を流れます。

…これは、七夕のコンサートの幕開けにふさわしすぎる選曲なのでは!!

また、「オルフェオとエウリディーチェ」の話って、どこかで聞いたことがありませんか?
…亡くなった妻を冥界へ取り戻しに行き、戻ってくるまではどんなことがあっても後ろを振り返ってはいけませんよ…
そう、我が日本にもあるのです。古事記の「イザナキとイザナミ」のお話を思い出された方もいらっしゃるかもしれません。
こういう類似性って、童話などにもありますよね。
離れた地域で、同じようなお話が発展している。
伝播したという説もありますが、「人間」として感じるところが似ているからっていう説に、私はそんな気がするなあって思います。
良くも悪くも、人間のやっていることの本質って、ずっとあまり変わらないのでは、と。

愚かで愛すべき人間たちより、はるか昔から存在する月と星に思いを寄せる一曲からこの日の演奏はスタートしました。

……どうしよう、まだ一曲分しか進んでいない…
みなさま、どうか気長ーーーにご覧くださいませ!


写真は、イタリアに行く時によく乗るエミレーツ航空の飛行機の天井。
消灯のすると天の川が現れるのです!!
初めてみたときの衝撃ったらなく、こんなロマンチックなことをしてくれるうえにサービスも素晴らしいので(そして運賃も親切価格)、ドバイ経由がお決まりになりました^^

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