見出し画像

遺書No.275 コンドーム。

※この記事は、私がかつて(2004年7月6日から2009年7月5までの5年間)、cgiboyというサービスのブログで毎日投稿していた「遺書」の中から、とある1日を抜粋して転載したものです。
※最後に、久々に読み返しての一言メモを追記しています。

----------------------------------------
2005.4.7
----------------------------------------

はぃよ、発熱もダイブ治まりを見せ、
復調の兆しに喜びを隠せないみーくんです。

そうそう、花粉もピークを過ぎたという、
嬉しいニュースも先日聞いたので、
正にポジティブな気分です。

今日はテレビを見ていたら、
ちと気になる事があった。

ま、番組そのものでわないんですが、
画面内でとあるショップが映ってて。

パッと見は、キティちゃんとかそんな、
サンリオショップを思わせるファンシーな雰囲気。
店が店外に放つオーラからして、
『超かわぃぃ~~~!!』みたぃな、
いわゆる

(ノ・ω・)ノ゙ヵヮィィヽ(・ω・ゞ)ヵヮィィ (o ゝω・)b 超ヵヮィィノョ♪

てな感じの、おじさんなどは、
入るどころかとても近づく事さえ出来ない感じの、
そんな独特な雰囲気を漂わせているんですゎ。

客の大半は制服姿の女子高生。


ところがどっこぃ、
実はその店はコンドームショップなんです。

近所の薬局やコンビニに売ってるよぉな、
シンプルな物でわなく。
スイカの形だったりイチゴだったり、
円筒形だったりキーホルダーだったり。

いずれもパッケージに凝ってて、
一見するとお菓子やアクセサリーみたぃなん。
まさにファンシーグッズの店のよう。


んで、女子校生はインタビューに対して

『ぇ~やっぱ~、エイズとかー?、そぉーゆーのってこわぃし~、女の子も自分でコンドーム持ってぇ~、ヤルべきかな~、みたぃなぁー?感じですぅ~キャハハハッハ!』


などと朗らかに応えていた。


・・・頭ぶん殴りてぇ。

いや、口調はともかく言ってることは至極大事なことだと思うし、先入観で語るつもりはない。

けど、応えていた女の子が、
見るからにアホそぅな子だったのでそぉ思った。
(ビックリする程の先入観!!!

そこはまぁ、今回の日記に書きたい事とは、
趣旨がずれるので目をつぶろう。


しかしだ。

今回思ったというのは、
時代が変わったという点はもちろんだが、
その背景だ。

わずか10数年程前までわ、
コンドームとぃぅ単語は決して人前で軽々しく口に出せない単語だった。

いわば、市民権を得てぃなぃ単語として
『うへへへ、おめーょぉ~、アレ持ってっか?』
などと、不良よりな男達がこっそりと会話に出す程度のモノ、
つまりは、

裏街道にひっそりと生きてぃた単語だった。

それが今や、
エイズの流行に押される形ではあったにせょ、
市民権を得、
もはや堂々と表街道を歩き始めた訳だ。

おそらく昔の若者とゆーのは、
どこか後ろめたいような恥かしさと戦いながら、

おそるおそる手にしてカウンターに持っていってたのではなぃだろうか?

また、店員が女性だった場合など、
購入するまでの勇気を必要とし、
勇気を振り絞れなかった若者は、
思わず近くにあったバファリンなぞを購入するハメになるなど、
さぞ哀れな経験もあったのではなぃだろうか。


しかし今や、可愛らしいコンドームショップが現われ、
女子高生でも堂々と『コンドームちょぉだぃ』などと言える時代なのだ。

ただ一つの単語、と笑うなかれ。

これは換言するなら、
羞恥心の変貌
である。

今まで恥かしかった事がそうでわなくなる。
そんな事態が、これ程簡単に起きているのだ!

例はいくらでもある。


例えばヌード写真にしても、昔は
『女性のヌード = エロ本』
という図式が当たり前にあったはずだ。

それが、今や芸能人、あまつさえ、
現役バリバリの女優さんやアイドルまでが、
さらけ出している。

個人的には、この一連の変貌の発端は
宮沢りえの『サンタフェ』が原因と考えてぃる。

話がとんだが・・・ん?

----------------------------------------
2021.10.13
毎日遺書を書き始めた当時275日目の投稿内容。
すげー時代を感じる古い記事だなぁ。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。