遺書No.807 漢(おとこ)の研究。
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2006.9.26 漢(おとこ)のチャレンジ精神。
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ケッ!(`д´メ)
どーせ俺は腐ったミカンさ!
こんばんわ、みーくんです。
いや、冒頭の文章には、
特に何の意味も含まれてはいないんですけどね。
高校生の頃。
私は自分の生き方について、
いつも自問自答していた。
その命題の一つに、
漢(おとこ)とは何ぞや?
という問いかけがあった。
とにかく、私はカッコイイ男になりたかった。
カッコイイ男になって、
周囲に一目置かれたかった。
だから、漢(おとこ)と呼ばれるには、
一体どうしたらいいのか?
そんなことばかりを考えていた時期があった。
・・・その日の私は、
いつもより家路を急いでいた。
ルパン三世の再放送が見たかったからだ。
もしかしたら、
そこに漢のヒントが隠されているかも知れない。
そう思ったのかどうかは覚えていない。
自転車通学だった私は、
学校から家までの12kmという距離を、
ひたすらママチャリを漕いで通っていた。
その日の帰り道も、当然チャリンコだ。
『早く帰らないとルパンを見逃してしまう』
その思いが家路を急ぐ気持ちと、
ペダルを漕ぐ力に拍車をかけていた。
そして、
家まであと3kmという地点に差し掛かった所で、
500mほどの長い直線の道に出た。
その先が車では通れない細い道となっているので、
滅多に車両とすれ違うことがない道だ。
その道を走りながら、私は考えた。
「10秒間目を瞑ったまま全力で自転車をこぐッ!!それが漢ッ!!」
我ながら、勇気リンリンのアイデアである。
もちろん、救い難きおバカさんでもある。
もし成功したならば、
私には漢ポイントが2つ与えられる。
誰が与えてくれるのかは知らないが、
とにかくもらえる。
そう思っていた。
道は対向二車線の道路で、
車が通らないわりには広い。
しかし、誤って道を外れれば、
落差1mほど下にある田んぼに突っ込むことになる。
まさに生死をかけたチャレンジだ。
そんな状況下でも、私にためらいはなかった。
一度決めた事は何があっても実行する。
それが『漢』という人間だ。
私は、やる。
・・・ゆっくりと目を閉じ、
10秒をカウントし始めた。
1...
2...
3...
4..
5..
6.
7
89ッ!
1(jiッ・・・!!!!
ドッガッシャァああああァァッ!!!!
・・・途中、
インチキしてカウントを早めたにも関わらず、
歩道側にある縁石に乗り上げで宙を舞い、
そのまま歩道の幅も飛び越えて道路脇にある、
およそ1m下の田んぼまでダイブする俺。
・・・いや、漢(おとこ)?
んぐっッ・・・・くっフゥん・・・・泣
・・・・ _| ̄|○ ・・・・
↑ とにかく猛烈な痛みでうずくまりつつ、
しばらくこの体制のまま動けないでいたのは、
語らずとも察して頂きたい。
そして、
俺、カッコわるぅ~!(;´Д`)
いや、てゆか、もうね、
漢(おとこ)とか訳わかんない。
※真に訳わからんのはおまえの頭の中な訳だけど、もはや訳が分かってないから許すとしよう。
こうして俺は、何かを得て、何かを失った。