お花畑

広告代理店で言葉を書く人。書いたり、写真撮ったり。

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マガジン

  • 誰かに言いたかったこと。

    好きなものや忘れたくないことをぽとぽと零したもの。

最近の記事

#8月31日の夜に、学校に行きたくなかった話を。

不登校は不幸じゃない、とよく聞くけれども、私は彼らのことが少し羨ましかった。この言葉を聞いて、学校に行けないことがどれだけ辛かったかと言う方もいらっしゃることは重々承知である。辛い言葉を読ませてしまって申し訳ない。その代わりに、行きたくない学校に行き続けた話をさせてほしい。 本当は学校なんて行きたくなかった。勉強は好きだけど、学ぶことは好きだけど、教室は嫌いだ。成績順位なんて、もっと嫌い。空気を読んで、輪の中で上辺だけを取り繕って生きるのは苦しい。入学してすぐの頃、クラスメ

    • 全国にセブンイレブン、いい気分!

      7月11日、沖縄にセブンイレブンが初出店した。これで、セブンイレブンは全国制覇したことになる。記念すべきセブンイレブンの日。今は24時間営業のセブンイレブンだけれど、昔は24時間営業ではなく、名前のとおり7時から23時のセブンイレブン営業だった。ちなみに、英表記では「7-Eleven」とされている。 ニーズに応えたトーテムストア 電気冷蔵庫が普及していなかった当時、セブンイレブンの前身である氷屋は、お客様の声を元に卵や牛乳の販売を始める。氷屋小売店から、何でも屋になった。か

      • 100歳の誕生日

          いつからだろう、お願いごとが思い浮かばなくなったのは。しゃらしゃらと笹の葉が風になびく音と、お願いごとが風に舞う音がきこえる。短冊の数だけ人の煩悩が笹にのしかかり、この細い腕でよくもまあ耐えているなと感心する。織姫と彦星のように「大切な人に会いたい」など(書いたかどうかはわからないが)心の温かくなるものを書きたいと、短冊に書くためのお願いごとを考えた。   幼い頃は、もっと素直に迷いなくお願いごとを書いた。お花屋さんになりたい。ケーキ屋さんになりたい。人のお願いごとに

        • いい娘って、なんだろう。

          私には、パパとお父さんがいる。定期的にお小遣いをくれるパパと、家族であるお父さん。 ではなく、血の繋がったパパと今の家族であるお父さん、2人の父親がいる。それぞれ思い出のある大切な家族。その父親のどちらともと離れて暮らしているからこそ、この日には少し考え込んでしまう。いい娘って、なんだろう。自立した娘として何かプレゼントをすることだろうか、元気な姿を見せることだろうか、よくわからなくなって毎度お父さんに何かを渡す。迷って迷って渡してきたものは、真ピンクの使い所を選ぶネクタイ

        #8月31日の夜に、学校に行きたくなかった話を。

        マガジン

        • 誰かに言いたかったこと。
          3本

        記事

          桜の咲くスピードで好きになって、

          桜は散り際こそ美しい。風に吹かれて散る桜も綺麗だが、雨で散る桜もいとをかし。さらに水面に浮かび、漂い流れていく姿も心が惹かれる。この花びらが水面に連なり流れていく様子は、花筏と呼ぶそうだ。 桜に限らず、花の一生は恋心と似ている。気づいたら芽が出て、心に根を張って、ふとかけられた嬉しい言葉やふたりだけの秘密を栄養に、想いが育っていく。蕾になる頃には、好きかもしれないとむず痒くなり、眠れない夜を過ごす。気持ちを吐き出し楽になってしまいたいとも思う。不安を固く溜めた蕾が開きかける

          桜の咲くスピードで好きになって、

          あの日から8年経ったことを、ハチさんのライブで感じた。

          8年が経った。2011年3月11日から、8年。 多くのことが変わったし、もちろん変わらないものだってあるだろう。例えば、連絡手段が電話やメールからLINEに変わった。音楽シーンはまさに音速で移り変わっていき、インターネットの発展と共に時代も日々変わっている。 そう、今日は8年目。

          ¥100

          あの日から8年経ったことを、ハチさんのライブで感じた。

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