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登山初心者が八ケ岳で自分と闘った日①

仕事を離れてもう半年以上。
自分のなかでいろんな考えが浮かんだり消えたり、急にやる気になったり落ち込んだり、感情が忙しく動く日々。

きっともうすぐこの暗闇から抜け出すはずだ…と信じて、本格的に山を歩いてみようと思い立った。なぜだか。突然すぎる。

日課のウォーキングと違って山を選んだのは、自分に何かを課したかったから。集中できる環境に身を置いてみたかったから。

ということで、はじめての登山は長野県の八ケ岳連峰にある双子山。
高さ2223m。登山ルートは双子池や景色を楽しめる全長5.95km、2時間40分コースに挑戦することにした。

八ケ岳とは?

八ケ岳連峰は長野県と山梨県にまたがる8つの山からなる山体で南北に約30kmも広がっているそう。
最近なぜか八ケ岳に関するニュース記事やSNSを目にすることが多くて気になっていたから、登山するならどうしても八ケ岳に行ってみたかった。
とはいえ、いきなり八ケ岳はハードルが高いのでは!?
ただ、八ケ岳の中でも双子山は初心者におすすめ!と書いてあったので、そのおすすめに乗っかろうと決めたのだった。

思い立ったら登山準備開始!

早速、おすすめサイトに掲載されたコースを見ながら登山計画書を書いて長野県に提出。
登山計画書はwebでも申込みが可能なのでとても便利!万が一のケガや遭難に備えて「やまの保険」にも1日加入完了。
最近の山登り人気により登山人口が増えたことで、体力不足や知識不足による遭難が増えているのだそう。万が一遭難した時のレスキューはものすごい金額がかかるしたくさんの人に迷惑をかけてしまうので、最低限の義務づけられた工程はやっておく。

★登山初心者がリュックに入れた持ち物はこちら
1. 予備服(長袖インナー、靴下、コットン素材じゃないトレーナー)
2.手袋(防寒&ケガ防止用)
3.ファーストエイドキット(絆創膏や常備薬)
4.タオル
5.地図(昭文社の”山と高原地図”シリーズ)
6.登山計画書を紙で印刷したもの
7.水
8.昼食&行動食(おにぎりとチョコレート、干し芋、ドライフルーツ)
9.レインコート
10.衛生用品(ティッシュ&ウエットティッシュ、アルコールスプレーなど)

3時間弱の登山だったので懐中電灯は携帯せず。コンパスはスマホで補う予定。本当はスマホの充電器を持って行きたかったのに、最近使ってなかったのでどこにしまったかを忘れて持参できず…。

いよいよ出発!

10月22日朝4時、都内出発。途中SAに寄りながら7:40大河原峠到着。
大河原峠は蓼科山・双子山・北横岳の登山口になっていて、30台の駐車場はすでに満車。路肩にも車が溢れている状態だった。
さすがの登山人気&紅葉シーズン。新参者らしく、路肩の砂利にちょこんと駐車。

ここですでに標高2000mを超えているので、気温が低くとにかく寒い!
まだ秋だからな…と、服装はベースの長袖にユニクロのウルトラライトダウンベスト、防水のウインドブレーカー、通気性の良いタイツにナイロンパンツだったけど…これじゃ全然足りない。寒すぎる。
周りの人たちをチラチラ見ると、かっこいいアウトドアブランド服に身を包んで装備完璧なプロっぽい登山者ばっかり…!
あたまから心が折れそうになった。

リュックからトレーナーを出して…うん、なんとかいけそうな気がする。
予備服のありがたさ…こうやって失敗を学んでいくのだな。

※ちなみに私パタゴニアとかノースフェイスとかかっこいいブランドの服はひとつも持ってません!ユニクロで十分揃うので低予算で登山可能です。
ワークマンの服がおすすめという登山好きの方のサイトもありました。
ただ、靴だけは絶対に良いものを!ということで、神保町の登山専門店に行ってトレッキングシューズは自分に合ったものを選んで買いました。

山ではコース確認のために紙の地図も持って行くけど、スマホ圏外でもGPSで自分の位置が確認できるアプリもあって、一人登山でも安心できる。

山登りスタート

8:00登山開始。
さすがの標高、霜がおりていて踏み締める地面はザクザクという音がして気持ちいい。霜が綺麗で踏んでしまうのがもったいないけれど、先陣の登山者たちが歩いた形跡のある箇所を辿りながら前に進む。

霜を初めて見た気がする。立派でくるんとカールしてて繊細な飴細工みたい。

空気がパキッとしていてまさに冬という雰囲気。口から鼻からたくさんの新鮮な空気をいただく。昨日は霧がひどく曇り空だったらしいけど、今日はとてもいい快晴で登山デビュー日には最適みたいだ。

登山アプリを見ると早速、自分がコースから外れていることに気づく。
私の根っからの方向音痴は都会でも山でも満遍なく発揮されるのだった。
登山アプリ入れておいてよかったよ。

笹の表面にも霜。寒い中でも植物がいきいきとしていた。

軌道修正して正規ルートから再び出発。視界いっぱいに広がる青々とした緑に早くもテンションが上がる。

ところで「初心者」はどこまでのレベルを初心者というのだろう?
私の場合、全く登山経験のないど素人の「初心者」だけど、何回登れば初心者じゃなくなるのだろう?
開始5分でそう思ったのは、歩き始めて早速、行く先にすごい岩場を乗り越える急斜面が見えてきたからだ。

この初登山コース先が思いやられる!!


#10月これやる宣言

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