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TaiGaさん《前編》

Twitterフォロワー5.5万人、美しすぎる女装画像で注目を集めるTaiGaさん。以前は桜塚やっくんと共に女装バンド美女♂men(美女♂men Vlossom、美女♂menZ)メンバーとして活躍。その後女装研究家へ転身されSNSを中心に活動されています。

TaiGaさんのこれまでの人生は、街録chさんで詳しく語られているので、気になった方は先にこちらをご覧ください。

そんなTaiGaさんに取材させて頂き、その魅力をお伝えします!前、中、後編構成になります。
前編では
名前の由来
女装との出会いや思い
Taigaさんの性自認や性対象
クオリティを上げるためにやってきたこと
などを聞いていきます!
それでは行きましょう!

昨年、10年以上使われていた伊織殿からTaiGaさんに改名されました。改めて、名前にこめた思いを教えてください。

TaiGaさん 以前桜塚やっくんと一緒に美女♂menという女装バンドで活動していました。そのオーディションの時はタイガだったんですよ。タイガは本名です。でも所属していた事務所でちょっとトラブルが発生して、名前を変えざるを得ない状況になってしまいました。じゃないと僕はもう活動できないことになってしまって。そこで伊織に改名したんです。

~なぜ伊織殿になったんですか?

TaiGaさん 僕その時ホストやってたんですよ。そのホストのナンバーワンが伊織だったんです。むちゃくちゃその人に憧れて、この人の名前しようと思ったんです。
その後、伊織殿になったのは、それまで伊織で活動をしていて、yahooの検索が伊織だけだったらまったくヒットしなくて。それで何かつけようということで殿をつけて伊織殿になったんです。

~そこから去年、TaiGaさんに改名されたのはなぜですか?

TaiGaさん 約10年伊織殿で活動してきたのですが、僕の中で伊織殿での日々はものすごく濃密でした。上京して、オーディションを受けてとんとん拍子でテレビに出るようになって、バンドで人気が出てきたと思ったら、そのツアー中の事故でやっくんとマネージャーを亡くしました。その後っていうと、悪い大人から騙されたりとかもして、数千万ぐらい借金背負ったりもしました。大人の力で帳消しになりましたが(笑)

~伊織殿の10年はかなり激動だったんですね。

TaiGaさん やっとソロでやっていこうと思ったら、今度は喉に癌ができて、歌えなくなってしまいました。
そこからなんとか復帰することができてふと思いました。伊織殿で活動したこれまでは濃すぎて、一人でやっていく上でこのままだと重圧に耐えきれないなと。
やっくんとマネージャーが亡くなってから、時が止まったように感じていて、それを無理やり動かして彼らの分まで頑張りたいと思っていました。でもそう思えば思うほど空回りしてしまって。こういった想いに耐えきれなくなって、心機一転名前を変えて、本名のTaiGaで頑張ってみようかなと思ったのがきっかけです。
やっくんと美女♂menの武道館ライブをするという夢を叶えたいという思いもあるんですが、一旦置いておいて、自分やりたいことをやる。原点回帰するためにも、とにかくTaiGaで勝負しようと思っています!

~女装のきっかけは芸能活動で、はじめは嫌々だったと伺いました。10年以上女装に携わってこられ、今は女装に対してどんな思いを持っておられますか?

TaiGaさん 正直言うと、はじめは女装が大嫌いでした。
オーディションを受けた時、恥ずかしい話ですが募集内容もよく見てなくて、書類選考合格の連絡を見てはじめて女装のバンドだったことを知ったんです。「女装?なんやそれ、受けんとこう!」って思いました。
でもその日パチンコで負けたんですよ(笑)傷心で思い直して、これもチャンスの1つかもしれないなと受けることに決めたんです。それでなんと合格してメンバーになることができたんですが、その後も数年はメイクも女装も嫌いでした。テレビの仕事の時はメイクさんがいることも多かったのですが、バンド活動の時はもちろん自分たちでメイクもしていました。ほんとに私はメイクが下手で、どうらんを塗って真っ白になったり、髭もうまく隠せていませんでいた。まわりや世間からも気持ち悪いとか足の裏みたいな顔だとかさんざん言われて。

~足の裏ですか(笑)

TaiGaさん ひどいでしょ(笑)
そんなこともあって余計に嫌いになっていました。やっぱり否定され続けるとモチベーションも上がらないじゃないですか。ほんとそこから時を経るにつれて少しずつ慣れていったなという感じです。

~病気を機に真剣に女装に向き合うようになられたんですよね?

TaiGaさん そうです。ずっと歌を歌っていきたいという思いがあったのですが、数年前に甲状腺がんになり歌えなくなってしまって。その時に自分の中にあるものはなんだって思い返したら、女装じゃないかと気づいたんです。

僕にとって女装は芸術作品と思っています。


何かを作り続けて10年以上経ったら、それは作品になるみたいに言うじゃないですか。楽器とかもそうですよね。 女装も同じで、最初はできなかったとしても、習うより慣れろというか、実践を積み重ねていくことでTaiGaという作品ができたと今では思っています。10年以上経ってやっとですが、今は女装が大好きですね。欠かせない存在になりました。

~女装活動中は女性の気持ちになるというTaiGaさんですが、ジェンダー感は依然と比べ変化しましたか?(性自認や対象など)

TaiGaさん うーん、自分でも難しいところです。昔とあまり変わってない気はしてるんですが、 実際はもっと広がっているのかなと思います。恋愛対象に関しても、好きなった人が男性だったら男性でもいいよっていうスタンスなんですよ。昔はもう少し硬かったのかなっていうのは感じますね。寛容になってきたと思います。

~圧倒的美を目指していると公言され、SNSで高い評価を得られています。クオリティを上げるためにどんな努力をされてきたのか教えてください。

TaiGaさん バンド活動で女装を始めた当初は本当に悔しい思いをしていました。なんで自分はこうも可愛くなれないのかと塞ぎこんでしまうこともありました。それでもずっと続けてこれたのは、頭の中に最高に可愛い私のイメージがあって、とにかくそこに近づくように実践をする。ということに尽きると思います。
ふとした時に、このメイク自分に合ってるかもとか、自分の顔の癖とか少しずつ理解を重ねての繰り返しでした。あとはネットでメイクの仕方とかを見て、片っ端から真似しました。あえて失敗するメイクとかもして。そういうことをコツコツ積み重ねて今に今に至るって感じです。
昔は小悪魔AGEHAとか見て勉強してました。かわいいと思ったら真似して、その繰り返しです。

~懐かしい!私も見てました!さくりなさんとか!

TaiGaさん そうそう!懐かしいですね。
でも何より大きかったのは加工アプリだと思います。どうしても直せないコンプレックスとか、理想の自分とのギャップ、これが加工アプリで直した途端に、これだ!と思いました。それをSNSにアップしてるにすぎないんです。

~実物のTaiGaさん十分すぎるほどお綺麗ですよ!

前編はここまでです!中編ではTaiGaさんの音楽との出会いや思いを聞いていきます。

TaiGaさんのTwitter

中編は明後日アップ予定です。
宜しくお願いします!

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