見出し画像

【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる55】寝言で「だからってアンパンマンを捕獲する訳にはいかないだろ」どんな夢をみていた?

おっと・・・本日は、このマガジンで初の「寝言」ネタです。

寝言ネタというか、「寝言を手掛かりにどんな夢を見ているのか」を推測すれば良い感じですね。今までにない展開ですね!ワクワク!

「だからってアンパンマンを捕獲する訳にはいかないだろ」

それにしても、本当になんなんでしょうね、この状況・・・アンパンマン?アクの強いお題に惑わされるわけにはいかないので、ちょっとこの寝言の構造を確かめるべく、分解してみましょう。

だからって:納得のいく理由はあるが、賛成しかねる計画のようだ

ある事実や見解を、それ自体は許容した上で、その許容に伴い許容されるものと一般的には推測される他の事項については、許容しないことを示す表現。

出典:だからといっての意味・解説  Weblio辞書

アンパンマンを:やなせたかし先生が生み出した絵本の主人公(顔がアンパンでできており、お腹を空かせた子供たちに自分の顔を分け与えている)を

捕獲する:つかまえる、生け捕りにする

訳にはいかない:N3文法と呼ばれるそうです。

一般常識や規則、経験などに基づいた主観的判断により物事を行わなければならないことを表します。文によっては強い義務感や正義感を表します。

出典:【N3文法】~わけにはいかない/わけにもいかない/ないわけにはいかない/ないわけにもいかない 毎日のんびり日本語教師

だろ:不確かな断定、あるいは推定

これらのことから、寝言の主は誰かの「アンパンマン生け捕り大作戦」を知ってしまい、それに対して納得感は持っており、明確にNOとは言わないものの、主観的判断に基づいて賛同しかねる旨を伝えようとしている、という状況のようです。

「アンパンマン生け捕り大作戦」は誰のもの?

今回のテーマは「アンパンマン生け捕り大作戦」なのですが、この計画は一体誰が何のために考えたのでしょうか。

バイキン星、バイキン城の仲間たち

「アンパンマン生け捕り大作戦」などという、大それた計画を立てるのは「ばいきんまん」くらいしか思い当たらないので・・・これが一番妥当なラインに思えますね。ちなみに、ばいきんまんサイドのキャラクターは以下の通り。

俗にいう「ばいきんまんサイド」の中核に値する。バイキンということや度々みんなの物(主に食品)を狙う点などから、食品キャラクターとよく争うことがある。
・ばいきんまん…アンパンマンをやっつけるために生まれた
・ドキンちゃん…ばいきんまんを助けるためにやってきた
・かびるんるん、ちくりん、べろべろまん、やみるんるん、・べたべたまん、ひえるんるん…ばいきんまんの家来
・おばけパン…ばいきんまんが作戦のために造った
・ムシバキンマン、ムシバルンルン…みんなを虫歯にしようとして、はみがきまんと敵対
・にじおばけ…汚すことを好み、アンパンマンたちと敵対

出典:みんなでつくるpixivの百科事典 それいけ!アンパンマンの敵キャラクター

けっこういますね、「ばいきんまん」サイドのキャラクター!

しかし、たとえこれが「ばいきんまん」のたくらみだったとして、アンパンマンを生け捕りにしてどうするつもりなのでしょうか。

自分の手でアンパンマンを倒すことを夢に見ているが、アンパンマンに助けられたり顔を食べさせてもらったときは協力する(アンパンマンに助けられた=負けたことを認めたくないと言うのも理由の一つである)など、潔い一面もある。
アンパンマンよりジャムおじさんやパン工場を優先して襲うこと(拉致含む)もある。TV第468話A「ばいきんまんとシーボーズ2号」では、ジャムおじさんやバタコさんたちもろとも、パン工場を海底深く沈めて2度とアンパンマンの新しい顔を焼けないようにしようと企んだり(海底の火山近くまでジャムおじさんたちは引きずりこまれ、水圧でパン工場の外壁は損傷していた)、TV第95話A「アンパンマンとバイキンヘリコプター」ではアンパンマンやジャムおじさんたちもろともパン工場を非常に高度のある場所から地面に叩きつけようとしたり等である。
アンパンマンについても、顔を濡らす等して弱らせることに成功することがあるが、新しい顔が用意されることで必ず形勢が逆転する。

出典:ばいきんまん フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これらの要素以外にも、「ばいきんまん」エピソードがこれでもかと詰まっていますね・・・ウィキペディアっていつ見てもすごい。

ちょっと情報量が多いのでまとまりきりませんが、所詮は「夢」のお話しなので、適当にいきます。

おそらく、こういうことです。

寝言の主は、一時的に「ばいきんまん」に雇われた下請けのなんでも屋。依頼初日にばいきん城に行くと、「ばいきんまん」から意外なお願いをされます。それは、「アンパンマンの分身をつくりたい」というもの。科学者であり様々な発明が得意な「ばいきんまん」にとって、不可能なことではなさそうですが、そのためには「アンパンマン」のDNA採取が必要でした。

しかし、「アンパンマン」のDNAがどうやって手に入るのかさっぱり分かりません。おそらく秘密の鍵を握るのは、「アンパンマン」の顔を唯一製造することができる「ジャムおじさん」です。「ジャムおじさん」がいなければ「アンパンマン」は生きていけなくなるも同義なのです。

そこで、さっそく「ジャムおじさん」から手がかりを探そうとしますが・・・寝言の主が何度工場を訪れても、触れてはいけないレベルの企業秘密らしく、まったく手がかりがありません。

ある日、寝言の主が工場の近くで途方に暮れていると、あんぱんの欠片を差し出す手が。「アンパンマン」です。

「君だね、僕の秘密を探っているのは」

「ジャムおじさん」がいなければ「アンパンマン」は生きていけなくなる。それがどういうことなのか、自分の存在について「アンパンマン」は疑問を抱いていたのです。

「僕がばいきんまんにわざと捕まってあげるから、君はどうにかしてDNAの秘密を探るんだ、きっとだよ」

帰り道、一度は納得しかけた寝言の主ですが、すぐに思い返します。なぜなら、「ばいきんまん」はDNAの秘密を暴いて「アンパンマン」を自分の手で大量生産するつもりでいたのですから・・・

「だからって、アンパンマンを捕獲するわけにはいかないだろ!」


ガバッ!!・・・ああ、夢か・・・。

こんな感じでいかがでしょう。創作って難しいですね。

たとえ夢とはいえ、「ばいきんまん」に雇われた下請けのなんでも屋って設定、なんだかすごいですね。雇い主が手に負えない感じだと、逆に「早く何とかしないと」って思ってテキパキ働いてしまいそうです・・・。


「大喜利のお題」は以下のメーカーで作っています。

もしおもしろかったら、♡(スキ)押してもらえたら嬉しいです!

📅特に深い意味のない記事を毎日更新する試み

マガジン「大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?