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【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる72】 この100円ショップだめだなあ。その理由とは?

100円ショップ。まさしく庶民のために生まれ、庶民に愛され続ける量売店の究極形態。私は自作アナログゲームのパーツの材料をいつも100円ショップで調達しているのですが、いつ行っても「いいものがたくさんあるなあ・・・」という感嘆の溜息をついてしまいます。

本日は、そんな庶民の味方、「100円ショップ」にまつわるお題です。

100円ショップの歴史

100円ショップとひと口に言いますが、いったいいつ頃からこのような形態が生まれたのでしょう。ちょっと調べてみました。

「商品を均一価格で売り出す」というアイデアは、日本国内においては古くは享保7年〜8年(1722年〜1723年)頃から江戸で流行した「十九文見世」(十九文店、十九文屋)、文化6年〜7年(1809年〜1810年)頃から江戸で流行した「三十八文見世」(三十八文店、三十八文屋)、同時期に江戸で流行した均一価格の食べ物屋台「四文屋」、松屋呉服店(現:松屋)が1908年(明治41年)に行った「均一法大売出し」や1910年(明治43年)に行った「一円均一」という例がある。
現在の100円ショップに近い業態を営んだ戦前の例として、髙島屋が全国に展開したいわゆる「十銭ストア」が挙げられる。アメリカの「10セントストア」を参考にしたものとされる。

出典:100円ショップ フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

江戸時代の均一価格の食べ物屋台「四文屋」・・・なんだかとっても楽しそう。きっとここに現代の楽しい100円ショップのエッセンスが詰まっているような気がしてならないのです。なので、さらに「四文屋」について調べてみます。

江戸時代もワンコインの店がありました。お店の名前は四文屋(しもんや)と言ったそうです。当時ワンコインだった4文(約80円)均一で、お菓子やおでん、煮魚など、食べ物を屋台で売っていそうです。
当時、発行された四文銭が切っ掛けだったといいます。今も昔もコイン1枚で物が買える利便性と、庶民にとって手頃な価格だったこともあり、四文屋という新商売が繁盛したといいます。
面倒くがり屋が多い江戸っ子に受けて明朗会計の店として繁盛したのだといわれています。

出典:金沢・浅野川左岸そぞろ歩き100円ショップ!?江戸時代の四文屋(しもんや)

「明朗会計」って、素敵な言葉ですね。庶民の手元にある現金「四文銭」を基準に生まれたファーストフード店「四文屋」。ユーザーの利便性を追求し、「面倒くさがりな江戸っ子」を取り込むことに成功しています。また、売る側も現金をやりとりする手間が省けて一石二鳥ですね(最近、サイゼリヤさんが価格改定で端数をなくした結果、売り手にも買い手にも良い効果を発揮し、成果が得られているという記事を読みました。いつの時代も「明朗会計」は重要なポイントなのですね)。

100円ショップの良いところとは?

さて、そろそろお題に入りましょう。本日のお題「ダメな100円ショップ」を出すには、「100円ショップの良さ」を認識する必要があります。さっそく、思いつく点を挙げていきます。

・明朗会計である

自分がいくら払えばよいか、商品を選んでいる時点で認識できるのは強みですね。

・万国共通の安心感がある

かつてアメリカNYに行った際、初日に偶然見つけた100円ショップでお土産用のお菓子や文房具、そして夜食用の日清カップヌードルを購入したのですが、渡航初心者の私でも安心して商品を選んで買うことができました(当時のドタバタ渡航歴はこちら)。ドルやセントも迷わず使えたはずです。

・なんでも置いている

・躊躇せず買える

・かゆいところに手が届く

100円ショップでは雑貨や日用品をはじめ、ローソンストア100などでは生鮮食品も購入することができます。例えば、旅行先の駅前にある100円ショップはとても重宝します。1年前の初夏、猫のいる離島に行くのにねこじゃらしを忘れてしまったのですが、船に乗る前に駅前の大きなダイソーで購入することができ、無事に猫のいる離島ではみんなの人気者になることができました(おやつの蒸しパンも買えた)。

イベント前に名刺入れを忘れたことに気付いたときは(名刺は箱ごと持ってた)、しょぼい100円の名刺入れでも1日ならなんとかなります。出先でイヤホンがぶっ壊れた時や、急にラッピングが必要になったとき、部屋の収納にいい感じのフックが必要になったとき・・・。100円ショップは忙しい現代人の味方なのです。

では、ダメな100円ショップとは?

実際にあった事例らしいのですが、こういうのはがっかりしますよね。

ダイソーの「三脚式ホワイトボード」という商品が7,140円だったそうです。ここまでいってしまうと「ドンキホーテ」と変わらないじゃないか、と・・・(「ドンキホーテ」も庶民の強い味方ではあるけども)。

個人的には、やっぱり全品100円であってほしい。大きめのダイソーでは、たまにコーナーの隅っこで「値下げ商品」を置いていることもあって、これは掘り出し物がけっこうあるので好きです。このコーナーで購入したガラスのコップ、ビビッとな色が気に入ってます。なんと50円!

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つまり、ダメな100円ショップとは・・・

会計を客の暗算にゆだねており、客が計算を間違えると差額を上乗せされるシステムになっている。しかも、ぴったり合うまで帰れない。

心理的安全性がないのはダメですね。

ニッチな美術品や骨とう品など、普段使いできないものしか置いていない

商品が普段使いができなければ、それは不用品を売るバザーのようなものになってしまいます。これではかゆいところに手が届きません。

「ほぼ100円ショップ」と銘打ち、すべての商品が91円~109円の間でバラバラの価格設定になっている

せっかくの明朗会計が台なしです。

どれも本当に嫌ですね・・・どうか今のままの100円ショップでいてください(可能なら、消費税込で100円にしてほしいな)。

ちなみに私は大阪の「ひゃくえもん」が妙に好きです。レトロな雰囲気と、100円玉を持った看板猫ちゃんがとても可愛いんですよ・・・。


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