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【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる24】シンデレラがガラスの靴を落としたとき、別の何かも落としていた。一体それはなに?

シンデレラといえば、幼稚園の頃、真っ先に学ぶであろうグリム童話ですね。ちなみに、日本語に訳すと「灰かぶり姫」なんですよね。何でかは分かりませんが、幼き日の私に、母がそうやって教えてくれた記憶があります(教えるのそこなんだ・・・)。

今回のお題は、随分とシンプルですね。シンデレラのような美人で性格も悪くないお姫さまと、ちょっとしたパーティーで運命的な出会いを果たす王子さま。彼女の落としていったガラスの靴を見て、これ幸いと再会を果たすために己の権力フル稼働で、あの手この手で探し回り・・・と。そんな重要アイテム「ガラスの靴」と一緒にシンデレラが落としていったものとは。

ガラスの靴って本当にあるのかな

ファッション小物にはとんと疎い私なので、素朴な疑問が浮かびます。「ガラスの靴」とはなんぞや?あのような繊細な材質で靴を作ることは可能なのか。ましてや走り去るなんて・・・と思ったのですが

現代にはあるようです。すごい!!

このガラスの靴は「型」を使用せず吹きガラス職人の手のみで制作し仕上げられています。吹きガラス技術のみで作るエマの靴は適度な厚みがあり、体重をかけてもこわれません。適度な厚みを保ちなめらかで丈夫です。
「履けるガラスの靴を作ってほしい」というご要望からスタートして
ここに至るまでに10年以上にわたり、毎日試作してはこわし、試作してはこわし、、、の日々でした。履けるガラスの靴で、一緒に頑張ってくれた妻が、しっかり立ち上がれたときの感動は、今も忘れられません。

出典:本当に履けるガラスの靴エマ

そうか・・・ガラスの靴って実在するんですね。ちゃんと履けるし、お値段もお姫さまが扱うにはちょうど良い高級品・・・知らなかった。

しかし、当時の技術でも「ガラスの靴」が実現できたのか?は、まだちょっと疑問ですね・・・なにせ現代のガラス職人が8年かけて実現させた品物です。そう簡単に履いて踊って走り去れるほどのアクティブな動きに対応できるクオリティの「ガラスの靴」が作れたのかどうか。

これはペローが昔話を聞き取る際のミスだと言われている。本来は高級なリスの毛皮を意味するvair(ヴェール)で、ガラスを意味するverre(ヴェール)と間違えたのではないか、と。
一方でガラスで間違いないという意見もある。実際に履くことは滅多にないが、ガラスや水晶で作られた靴の置物がシンデレラ物語以前からあり、またシンデレラの存在を"壊れやすいもの"としてガラスを使う昔話もあるという。

出典:ガラスか毛皮か 雑 学 の 小 部 屋

「ガラスの靴」は誤訳だったのではないか、という説です。なるほど!これはあり得そうな話ですね。実際は高級なリスの毛皮である「ヴェールの靴」だった可能性がある。足元が温かそうで、悪くないですね。

ガラスの靴の謎

「シンデレラ」には、ストーリー上に大きな疑問があります。それは「なぜ、ガラスの靴は魔法が解けてからも消えずに王子様の手元に残ったのか?」という点です。かぼちゃの馬車も、綺麗なドレスも全て元に戻ってしまったというのに・・・

調べてみたらtogetterでめっちゃ答えが出ていました。インターネットの人たちってすごいですね・・・

フランス語原文には、馬車も馬も従者もドレスも動詞は「être changê(変わる)」になっている。
だがな、ガラスの靴だけはちゃんと動詞が「donna(与える)」になってるのだ。
実はあれだけ魔法で変えたのではなく、ちゃんと手渡しで別に貰っていたのだよ!!!それも原典で!!!
大発見だろ…?ずっと疑問だったのだ…!日本語訳では大体魔法でまとめて変わるからな。
だがまさか原文で答えが書いてあったとは…。ペローがシンデレラをまとめた約300年前から既にだぞ…!?

出典:togetter 『シンデレラ』でどうして魔法が解けてもガラスの靴だけは残ったの?フランス語原文に答えはあった!

togetterっていうのがいいですね・・・発言主の驚きや興奮がよく伝わってきて、こちらも思わず「そうなんだ!すごい!」って言いたくなりますね。

つまり、ガラスの靴だけは魔法ではなく、魔女からの贈り物だったということなのです。とても優しい魔女さんですね。そしてこの記事内でも「ガラスか毛皮か」論争について触れられていますが、この方は「ガラス派」と言い切っておられて好感度が高いです。私も、どうせならガラスであってほしい。「神秘的でロマンチックじゃないか」というご意見には大賛成です!

残されたものとは

さて、本日のお題ですが・・・ガラスの靴と一緒にシンデレラが落としていったもの。真剣に考えると、これを何か具体的な「モノ」にしてしまうと、せっかくの神秘的でロマンチックな「ガラスの靴」が醸し出す物語の雰囲気を台無しにしてしまうと思うのですよね。

かつて、ルパン三世の映画でもあったじゃないですか。「ルパンは大切なものを盗んでいった。それはあなたの心です。」と。シンデレラにおいても、おそらくこうしたニュアンスの表現だと思うのですよ。

そういえばここまでウィキペディアを見ていなかったのですよね・・・どれどれ

王子が靴を手がかりにシンデレラを捜す際、連れ子の姉たちは靴に合わせるためにナイフで足(長女が爪先、次女は踵)を切り落とす。しかしストッキングに血が滲んで見抜かれる。
物語の終わり、シンデレラの結婚式で姉2人はへつらって両脇に座るが、シンデレラの両肩に止まった白鳩に両目ともくり貫かれ失明する。
シンデレラの結婚式の日、姉たちは足を切り落とされ、松葉杖の生活になり、主人は首を吊って自殺してしまう。
シンデレラは今までの報いを受けられた彼女達の復讐に成功し、うれしさに満面の笑みを浮かべた。(世にも恐ろしいグリム童話より)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ああああああああ!!!!!怖すぎるだろ!!!痛いよ!怖いよ!やめてよ!!!サムネからちょっとヤバそうだなとは思ったけれど!!完全にスプラッタじゃないですか!!!ガラスの靴に、削いだ足先を突っ込まないでよ(涙目)!!!!そんなの全てが透けて見えてドン引かれて当然でしょうが!おバカか〜〜〜!!!(私はホラーやスプラッタの類が完全にダメなんですって、もう5回目ですねこれ書くの・・・)

あとシンデレラが普通に怖すぎるよ!!これまでどれだけいびられてきたかは分からないけれど・・・復讐して満面の笑みを浮かべちゃったら、それはもうサイコパス気質全開じゃないですか・・・いくら憎かったとしても、私の知っているシンデレラなら、もっと複雑な表情になるのではないのかな・・・怖いよ〜〜〜。

こうなってしまったきっかけは、魔法の力で舞踏会に行き、王子様に出会ってしまったことなのでしょうね・・・恋とは、人をここまで変えてしまうのか・・・。

シンデレラが「ガラスの靴」と一緒に落としたのは、「無垢なる心」でしょう。間違いない。


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