見出し画像

高知県は隠れたお茶の名産地!幻の”碁石茶”と”土佐茶”に出会う。

ご縁があり、2022年上半期は四国を一周しました。
とは言っても、一気に回ったのではなく、1月に高知、徳島を、5月に愛媛、香川を訪問。

《旅の目的:高知県で幻の碁石茶を探せ。》


高知県の旅の目的は幻のお茶”碁石茶”ごいしちゃを飲むこと。
なぜ幻のお茶なのかというと、微生物の力で発酵させるお茶だから。

作り方は複雑で日本全国で栽培されているところが高知県のみ!ということでずっとずっと気になっていました。

高知市のお茶屋さんへ伺いいざ碁石茶を買おうとします。
ですが、碁石茶が店内にない!どこにもない!

京都から夜行バスに乗ってせっかく高知県まで来たと言うのに碁石茶がないということにショックを隠しきれません。

なぜないのか、店主から碁石茶のことを教えてくださいました。

碁石茶についてわかったこと

1.お茶屋さんで碁石茶は買えない。
2.碁石茶は飲むお茶ではなく、神様にお供えするもの。
3一時期は大豊町の農家さん1軒しか生産者がいなかった。

なぜお茶屋に碁石茶が売っていないのか。

売れないからです。

なぜ売れないのか?店主曰く、味は日常的に飲むお茶として美味しくない。それもそのはず。碁石茶は飲む目的で作られているのではなく、瀬戸内海に浮かぶ島々の神様にお供えするためのお茶だから。または、お茶粥用のお茶だったとのこと。

明治以降の日本茶ブームでは生産量が多くなったが、戦後から昭和にかけてそれも減少。一時期は高知県大豊町で1軒の農家さんだけが栽培していました。

平成の碁石茶ブームが到来

そして数年前にその農家さんがテレビで取り上げられることになります。
高知県の山奥で1軒の農家さんが”幻のお茶”をつくっている!
そしてそれが”美容健康”にとってもいい!ということが世に広まり注文が殺到しました。
当時、600kgあった碁石茶が3日間で売りきれ、50gが2万8000円という値段がついたそうです!

でも1軒しか生産していなかったので受注を受けることもできずもう取材はお断りしたそう。
元々のお茶農家さんも売れるなら自分の世代でまた碁石茶を作るか、となり碁石茶を栽培する農家が数件増えたらしい。

ただテレビの影響は一瞬だけで、味が酸味が効いて飲みづらいものだから1回買って終わってしまう消費者の方ばかりだったそう。
現在は碁石茶の産地大豊町碁石茶協同組合が発足し地域での特産品として消費が増加しています。

なるほど〜
碁石茶の歴史を知れて満足です。ちなみに地元の方に碁石茶と言っても知らない方も多いみたい。それだけ日常では飲まれていない幻のお茶なのですね!

旅のメモと碁石茶

お茶屋さんには売っていなかったですが、駅の特産品コーナーで販売されていたので買いました。一時期一軒しかいなかった農家さんである、小笠原さんの碁石茶です。

楽天ショップでらくらく購入可能。


私は自分で話を聞いたり見て購入することが好きなので高知県に行きましたが、実はネットで購入可能です。


碁石茶の作り方についてまとめた記事はこちら


高知県民はどんなお茶を飲むのか。

土佐の先生教えてください!


高知のお茶は”土佐茶”
仁淀川町のお茶が高知のお茶産地。

聞けばその産地の特徴は山間で川が流れて朝霧が立つところ。

え!その条件、宇治茶の主産地、京都和束町と同じではないですか。

恐れながら四国は暖かい場所とばかり思っていたので美味しいお茶ができる条件が整った場所があるなんて思いもよりませんでした。高知県の皆様ごめんなさい。

そんな土地で育ったお茶なら絶対美味しいはず。と確信し、お店で一番高いお茶を買いました。

被覆栽培を一切していない「やぶきた品種」。

被覆をしていなくても土がいいから美味しいお茶できる!と店主の太鼓判でした。

30g1500円ほどだったかな?

早速宿泊施設で飲みました。

お湯を淹れた瞬間と〜ても香り。
水色も美しい黄金色。
上品で美味しいお茶でした。 

土佐茶 やぶきた


まとめ

  • 碁石茶は神様にお供えする用のお茶だった。

  • 大豊町が日本で唯一碁石茶を生産している。

  • 高知県民が飲む日常茶は土佐茶である。



【日本茶と旅と美容健康】
\\日本茶で美しく//
日本が誇るスーパーフード、日本茶を毎日取り入れたくなる情報を素敵な景色と共にご紹介🌈✨
・宇治茶の主産地「和束町」の茶畑に感動して、普段はお茶農家として働いてます🌱
発酵食品ソムリエ/
/Japanese green tea /Vegan/travel/beauty


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?