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2021年の振り返り③サービスの悪すぎるホテルが逆に面白かった誕生日

2021年を振り返るシリーズ第三弾ですが、早くも個人的ニュースに突入です。
月曜から夜ふかしか。

今年の誕生日は単身赴任中の夫が住んでいる某地方都市で過ごしたのですが、予約したホテルが笑っちゃうぐらいダメ対応だったので、非常に心に残っています。

悪口っぽくなってしまう部分もあるのでホテル名は控えさせて頂きますが、某高級ホテルチェーンです。


前提として、ホテルが好き

私はホテルに泊まるのが好きです。
「そりゃお前は男好きだからそうだろうな!」と思われるかもしれませんが、男抜きにしてもホテルという施設が好きなのです。

ラグジュアリーなロビーや整った室内、コンシェルジュのきめ細やかなサービスに、電話一本で持ってきてもらえるルームサービス。

ちょっとした贅沢に身を置く度、生きてて良かったなあと思えるのです。

だから記念日や誕生日は必ずホテルを予約し、館内のレストランで食事をします。

今年は夫が某ホテルを予約してくれました。
このチェーンのホテルには泊まったことがなかったのでワクワクしていたのですが、宿泊の一週間前、その地域に緊急事態宣言が発令されたのです。

「緊急事態宣言にともない、ご予約いただいているレストランでのアルコール提供ができなくなってしまいました」
「まあ、しょうがないよね。でも部屋で飲むのはいいんでしょ?そしたらシャンパン持っていくから」
「はい、お部屋で飲む分には大丈夫です」

みたいなやり取りが直前にあったらしいんですね。
で、まあ私も「そういうことなら仕方ないよね」って、ノンアルコールのディナーにちょっとガッカリしながらも、新幹線で向かったわけです。



ドアマンのいないホテル

誕生日当日、駅に迎えに来た夫が運転する車で、そのままホテルへ向かいました。

正面玄関に着いたのですが、ドアマンやベルボーイがいないのです。

「あれ?もしかしてこれ裏口?」と焦るほどに、誰も出てきません。

「なんかほら、感染症対策みたいな理由で居ないのかもしれないよ」
「いや、さすがに誰かは出てくるだろ」

しばらく様子を窺っていても誰も出てこないので、あきらめて自力で地下駐車場へ行きました。

夫はいつも正面玄関に乗り付けてベルボーイに車のキーを渡し、「後はよろしく」みたいな感じでホテルに入る人種なので、これはかなりの予想外だったのでしょう。

この時点で、すでに不穏な空気が漂い始めていたのです。



サービスを簡素化するなら最初から言っといて

駐車場からフロントへ行くまでの道なりも複雑でした。
とにかく館内にスタッフがいないのです。

緊急事態宣言中だから仕方ない、と自分に言い聞かせながらも、なんでこのだだっ広い施設に案内人のひとりも置かないのかと疑問が生じ始めました。

ようやく辿り着いたロビーでチェックイン作業をするも、他に客が居ないのに15分ほど待たされます

いや、いいんですよ。
手続きとか色々あるんでしょう。

でも感染症対策という建て前があるなら部屋でチェックイン作業したらいいじゃん

色々雑なんだよ。
統一しとけや。

しかし私は表向き常識人なので、文句を言うこともなく、ベルボーイも付かないエレベーターで部屋へ入りました。

こんなにサービス簡素化するならもっと値段下げたらいいじゃない、とは思いましたが。



ノンアルコールでフレンチは無理

さて部屋に到着し、たびびとのふくからおどりこのふくに着替えてレストランに向かいます。

で、クリスマスに子供が飲むシャンメリーみたいなノンアルコールスパークリングで乾杯。

うん、美味しくない。
いやシャンメリーに罪はないんです。
全部コロナが悪いんや。

料理はフレンチだったんですが、これがまた大変微妙なお味。
「美味しいね」と言うこともできず、ひたすら黙々と食事をする羽目に。
すると夫がついに口に出してしまいます。

「あんまり美味くねぇな」

頼むから黙って食べてくれ…。

何故こんなに微妙な味なのか、食べながら考えていたんですが、おそらく地元の素材にこだわりすぎているのが原因だと思われます。

地産地消は素晴らしいことです。
しかし日本の食材をフレンチに合わせると、どうしても和に引っ張られがちになります。

ここは絶対エシャロットだろってとこに「〇〇産らっきょう」とかを使っちゃう感じ。

うん、地元をアピールしたいのはすっごい分かるんです。
分かるけど、それは今じゃない

しかしメインの「〇〇牛のグリル」はさすがに美味しかったです。
けど、やっぱりワインに合わせたかった…。

マリアージュという言葉があるように、フランス料理とワインは非常に密接な関係にあります。
合わせるワインの種類によって、料理の味わいが全く異なるものになるのです。

今回を教訓に、「アルコール提供ができない場合はフレンチを食べに行かない」と固く心に誓いました。



最後までやらかしてくれる

夫が持参したシャンパンを部屋で飲んでいる時、テーブルの上にルームサービスのメニューが置かれていたので、何気なく手にとって眺めました。

すると「インルームダイニングディナーコース」なるものが紹介されています。
お部屋へコース料理を運ぶので、アルコールも一緒に召し上がれます、的な紹介文。

じゃあこれで良かったじゃん。

え?
なんで緊急事態宣言の予約確認時にこっちを紹介してくれなかったの?
めんどくさいから?
めんどくさいならホテルマンなんか辞めちまえよ。

すみません。
暴言が過ぎましたね。
きっと色々事情があるんでしょう。

さて気を取り直して翌朝、部屋へコンチネンタルブレックファーストが運ばれてきました。
が。

私はクロワッサン、夫はデニッシュを注文したのに、何故か食パン用のトースターが付いてきました…。

食パンしか焼けないやつ

まあ「間違っちゃったんだろうな」と思って気にせずパンを手にとったら、パンが冷たい

え?どういうこと?
今までホテルのインルームダイニングでパンが冷たかったことなんて一度もないんですけど…。

あ、その為のトースターかぁってこれ食パンしか入らないwww
クロワッサンとか入れられるわけないだろwww
いい加減にしろwww

「これはもう笑うしかないね」
「そうだね」

というわけで笑い話となった誕生日でした。

前回の振り返りはこちら。

続編はこちら。


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