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2021年の振り返り④さよならパレットタウン

仕事で調べ物をしていた時に、たまたま「お台場の観覧車、営業終了」の文字を見つけて愕然としました。

レインボーブリッジと一緒にお台場の名所であった大観覧車が、パレットタウンの解体により取り壊されてしまうのです。

ヴィーナスフォート、MEGA WEBなども順次閉館とのこと。

私にとってパレットタウンは青春時代の1ページだったので、これは最後の思い出作りをせねば、と今年の夏に行ってまいりました。



カップルの聖地だったヴィーナスフォート

全天候型で天井に空が描かれている

1999年に開業したヴィーナスフォートは、当時デートスポットとして人気を集めました。
時間によって色を変える天井、幻想的な噴水広場、トレンドのショップやレストランが立ち並ぶ館内。

それが、今は閑散としています。
一時は竹下通りのように混雑していた通路も、歩いているのは数人だけ。

もちろん感染症や、断続的な緊急事態宣言の影響もあるのでしょう。
しかし私はここが、もう終わった場所であることを痛感しました。

寂れて朽ちていく遺跡のような館内で、何度も畳んだ服をまた畳み直し、つまらなそうにパソコンを眺める従業員。
眩ゆいほどだった白が黒ずみ、肩を落としているように見えるヴィーナス像。

ほんの少し悲しい気持ちを抱えながら、私はそっとヴィーナスフォートにありがとうを言いました。


チームラボ、すごい。

パレットタウンで今も唯一活気を保っているのが、EPSON DIGITAL ART MUSEUMです。
音と光を駆使したクリエイター集団「チームラボ」がプロデュースした体験型デジタルアートで、子供から大人まで楽しめるエンタメ施設となっています。

ランプの森

とっても楽しい施設なのですが、一点注意があります。
各フロアには鏡を用いたアートスペースが多く点在し、床も鏡張りです。

その為スカートの中身が下から丸見えになります。

懐かしのノーパンしゃぶしゃぶ状態になってしまうので、女性はパンツスタイルで行くのがオススメです。



シースルー観覧車に乗ろう

お台場のシンボルともなっている大観覧車。
羽田空港や新宿の高層ビル群を見渡すことができ、かつては「観覧車から見える夜景No.1」に選ばれたこともありました。

全64基の中でも、オススメはシースルー観覧車です。

4基しか無いためちょっと待ち時間は必要ですが、壁も床も透明なので、視界に広がるパノラマと同時にスリルを味わうこともできます。

観覧車から見えるハート

遠くから、夜景の中で光る観覧車を見ていた時は気付かなかったのですが、久し振りに近くで見ると、薄汚れた支柱や錆の浮いた階段に時の流れを感じます。

たくさんの思い出をくれた観覧車、お疲れ様でした。



ガンダムは健在

デストロイモード

パレットタウンから少し足を伸ばして、ダイバーシティの方にも行ってみました。

ユニコーンガンダムはまだまだ元気です。

人が集まり過ぎないように、との配慮から、ちょっと演出は控えめなんですけど、バナージの声もちゃんと聞けます。



ありがとうパレットタウン

お台場が一番活気づいていたのは、おそらく2000年代だと思います。

レインボーブリッジをドライブし、アクアシティのレストランで食事。
ヴィーナスフォートでお買い物をして観覧車から夜景を眺める。
まだまだ遊び足りない時は、東京レジャーランドでアーケードゲームやビリヤードを朝までやってたっけ。

ずっとずっと、そこにあるものだと思ってた。
でも、形あるものは、いつかなくなるんですよね。

今年の12月31日を皮切りに、MEGA WEBとZepp Tokyoが閉館。
ヴィーナスフォートが2022年3月27日に、大観覧車が8月31日にその役目を終えます。
先に旅立ってしまった大江戸温泉物語の後を追うように。

お台場という土地自体が過渡期を迎えているのです。

パレットタウンの跡地には、大規模アリーナの建設が予定されています。
これからもスクラップアンドビルドを続けていくお台場の、新しい未来を見守りたいです。

さよなら。
そしてたくさんの思い出をありがとう、パレットタウン。


前回の振り返りはこちら。

続きはこちら。


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