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コワーキングスペースの店名を決めるときの注意点

株式会社Office Breath代表の本多夏帆(@natsuhonda8)です。

お店を出そうと思ったときに必ず考えるのが「お店の名前」ですよね。
コワーキングスペースなどのスペース事業でも、名付けはとても大切です。

法人の場合は、社名と店名とが違うのは普通です。個人事業主の場合は、店舗名と屋号(社名のようなもの)をそろえることが多いですが、別々でもOK。

私たちの場合だと、株式会社Office Breathが「コワーキングスペースBreath」を運営しているという形になります。

他のお店と被らない独自の名前にしよう

一番に気にするべきは、すでに同じ名前のお店がないかどうか。同じエリアになければいいと思うかも知れませんが、そうもいきません。

商標登録されていないかチェック
マークやネーミングを独占的に使うために特許庁に登録するのが「商標登録」です。同じ業種で他の人が商標登録している名前は勝手に使うことができません。

特許情報プラットフォームで検索することができます。

Googleなどの検索結果をチェック
実際のところ商標登録しているお店はそれほど多くありませんが、登録の有無に関係なく、同じ名前やお客さんが勘違いするようなものは不正競争防止法を根拠に訴えられる可能性があります。

Google、Twitter、Instagramなどで検索してチェックしましょう。

ホームページのドメイン名の中に有名ブランドの名前が含まれている場合などは、そのブランドの会社からドメイン譲渡などを求められることもあります。

独自の名前はみつけてもらいやすい
名前かぶりを気にせずに店名を決めてしまうと、同じ名前やよく似た名前のお店が検索結果に並ぶことになります。SNSで自分の店名を検索する「エゴサーチ」もままなりません。

独自の名前なら、Googleの検索結果で1位を取ることも簡単です。

わかりやすいネーミングにしよう

看板を見ても、何をやっているのかわからないお店ってありませんか?

簡単な言葉を使おう
できるだけ簡単な言葉を組み合わせるのがおすすめです。難しい外国の言葉、何て読むのかわからない言葉、一度で覚えられない言葉は控えましょう。

お店の前を通った人が、後から検索してくれるかもしれないからです。検索してもらって、ホームページやSNSアカウントを見つけてもらうのが大切な時代です。

何のお店かわかる名前にしよう
格好いい造語や、シンプルで短い名前にしたいという気持ちも分かります。でもそれだけだと何のお店なのかさっぱりわかりません。

うどん屋なら○○うどん、喫茶店なら喫茶○○、コワーキングスペースならコワーキングスペース○○といった具合に、何屋か分かるようにしましょう。

ショルダーネームといって、店名の最初に付ける業種を説明する言葉をつけるのがおすすめです。特に造語の場合は、わかりやすいショルダーネームをつけましょう。

スペース事業はハッキリと線引きできないことも多いですが、スペースやオフィスといった言葉を入れるとイメージしやすいです。

スペース事業のいろいろな呼び方については、こちらの記事をご覧ください。

複数のお店を運営する場合

チェーン展開などでどんどんお店を増やすなら、知名度を上げるのが大切。同じコンセプトで同じサービスを提供するなら、名前は変えずに「○○(地名)店」とすればいいでしょう。

お店の名前でブランディングしていくなら、「商標登録」も検討しましょう。商標登録の手続きを依頼するときに相談するのは、弁理士になります。

コンセプトの違うお店を出す場合は、お店の名前も変えたほうがわかりやすいと思います。サービス内容が大きく違うなら、ホームページなども別に用意したほうがいいかもしれません。

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お店のイメージに合った名前を考えましょう。店名の由来はインタビューなどで必ず聞かれる質問でもあります。しっかり想いを込めた名前をつけたいですね。

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ちなみにBreathは【Best relationship advice to humans】の頭文字からとっています。「人のちからを最大限に引き出す環境づくり」というコンセプトです。

母と一緒に士業事務所と会社をつくるときに考えたものですが、コワーキングスペースも同じ想いで運営しています。

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