no.22 30代が振り返る、大学生時代の失恋日記

何の飾り気もない記事を見に来てくれた方たちへ、ありがとうございます。
大学を卒業した後も、だいぶひきずっていたので、気が済むまで、書き続けます。
そして、同じことを何度も書きます。
失恋ってそういうものですよね、と思いながら読んでいただければと思います。

わたしが25歳の頃の日記。
大学を卒業して、そろそろ3年が経つ頃でした。
相手に会って、こりずに告白した後。そのあたりの日記。

メールしてみたけど、やっぱり返信はない。
わたしとの関係に、先がない。
そう、思われているんだろうなぁ。
けれど、必至で向き合えば、どうにかなる。
だなんて、そう思っているんだけどなぁ。

最近の夢はよくない。
隣にあの人がいる。わたしの膝に寝っ転がっている。
頭をなでると嬉しそうにしている。けれど匂いがない。

別の夢。
海沿いのまち。走る電車。海岸線沿いの小さな駅。
海を見渡す丘の上で結婚式をあげる私たち。
幸せの終着駅のような夢だった。

あの人と会って、こりずに告白して、一ヶ月くらい経った頃。
告白に対する返事は何もありませんでした。
メールをしました。
それに、返事はありませんでした。

返事がないことに焦る一方で、
告白をして、すこしホッとしている自分がいました。
それが、夢の内容に表れていたのだと思います。
勝手に、ハッピーエンドが待っていると、根拠もなく、どこかで信じていたのだと思います。
信じないと、やってられなかったのだと思います。

この頃は、まだ、本当に、好きでした。

いま思うと、持ち重りのこの気持ちを、わたしは手放せなかった。
手放す理由がなかったから。きっとそう。
簡単に、執着していた。
大好きだから、また手に入れたくて、独り占めしたくて。

「もう、もどってこないよ」
こりずに、そう言ってくれる友人はたくさんいた。
けれど、この言葉は、手放す理由にはならなかった。

もし、うまくいかなかった場合、どうやって気持ちを消していけばいいのだろう。
そんなことを考えないまま、時間だけが過ぎていっていた。

気持ちなんて、消せるわけないのにね。
透明になる、だけなのにね。

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