no.25 30代が振り返る、大学生時代の失恋日記

何の飾り気もない記事を見に来てくれた方たちへ、ありがとうございます。
大学を卒業した後も、だいぶひきずっていたので、気が済むまで、書き続けます。
そして、同じことを何度も書きます。
失恋ってそういうものですよね、と思いながら読んでいただければと思います。

わたしが25歳の頃の日記。
大学を卒業して、3年が経った春。
学生の頃、よく2人であるいた駅で、会いました。

この日記も、もう、ほとんど終わりです。
なんだか、書き終えたくなくて、無駄に引き延ばしちゃった。
まだ書くとはおもうけれど、それはそれで、ただの残滓です。

駅で、あの人と会う。なんだか夢のよう。
会ったとき、どうしたらいいかわかんなかった。なんだかにやにやしちゃった。
どこに行こうか話して、スタバは混んでそうだったから、違う喫茶店へ。
わたしはブレンドコーヒー。あの人はカフェオレ。
喫茶店を出る。散歩でもしよか、と相手がいう。
外は、通り雨。強い風。
近くの雑貨屋へ。うさぎのパズル、CD。
ぬいぐるみのぺんぎんをみて、にやにやする相手。
「なんだか、学校帰りみたいだね」相手が言う。
うん、そうだね。
2人でたまに行った小さい小さいゲームセンター。
2人でよく回ったルートをたどりながら、世間話をしながら、核心を突かないまま言葉を交わして、笑い合った。
駅を離れて、わたしの家の近くのバス停まで歩く。
近くまで来たときに、のるはずのバスが出発してしまった。
もうちょっと先のバス停まで、せっかくだから歩こうか、と相手。
何を、話していたかな。このとき。
気がついたら、目的地のバス停が近い。
「ここ、歩くの好きだな。桜のトンネルみたい」
うん、わたしもすき。
ねぇ、返事待ちのままってことで、いいのかな。
「あ、そうか、そうだった」
・・・
「ペンディングは、よくないよね」
ん~・・・、まぁ、ね。
「別にいいんだけど。・・・いや、言い方が悪いんだけど・・
いや、うん、わかる、つもり。その、いいんだけど、の後に続く言葉もなんとなくわかる。
「不安に思ってしまうのは、離れちゃったこと。変わったこと。」
それは、お互いにってことだよね
「そうそう。大学生の頃とはちょっと、違うんだよね、なんていったらいいかわからんけど」

すこし、ごまかし気味というか、中核をぼやかしていたけれど、関係性が変化している、いた、そんなことを言いたかったのかな。

わたしは、月1くらいで会いに行くよ?
「それ、こちらとしては、けっこうしんどいと思う」
そうかなぁ、ぜんぜん思わないけど。
「むずかしいねぇ~」
とりあえずさ、5月のゴールデンウィークに会いに行くよ
「ん・・・」
連絡するから、返信ちょうだいね
「うん」

そんな話をしていたら、バスが来た。
貴重な休日をごめんね、だなんて相手が言う。
そんなことないよ、今日は楽しかったよ、ばいばい。とわたしは言う。

会えて、うれしかった。
ほんとうに、ただ、それだけだった。
返事を、ほしいと思っていたか、いまでははっきりわかりません。
ただ、返事を伝えてくると思っていました。

けれど、返事を、相手が言ってくることはありませんでした。

それが、
言うつもりだったけど、会ったことで言いたくなくなったのか。
それとも、
いったん会ってみて、それで判断しようと思って、なんだかよくわかんねーなーってなったのか。
そのへんは、わかりませんでした。

けれど、良い返事が、この日に、伝えられなかったこと。

それがすべてでした。

結局、わかりませんでした。
わたしは、好きでした。好きと伝えました。何度も。
あの人は、このとき、会おうと言ってくれました。

この、会おうの意味が、いまでも、つかめません。
いや、相手なりに、会ってみて気持ちが動くかどうかを試したんですよね。
それくらいわかっているつもりです。
けれど、わからないんです。ほんとうに、そうだったのですか?

わたしは、言葉でほしい。

言葉で示していないことも、言葉と同じくらいのメッセージ性を持っていることはわかります。

けれど、言葉がほしい。
どんな言葉を、どんな表情で、どんな声色で、言うの。
それで、わたしは、区切りをつけられると思ったのに。

これから先、もう少し書くかもしれません。
けれど、これから先、もう会うことはありませんでした。

会うのが、これで最後だなんて、思わずに、ばいばいって言っちゃった。
最後だってわかってたら、もっとみっともなく、泣きながら、すがりながら、
もう、わたしの気持ちを殺してってお願いした・・・かなぁ。

いまとなっては、わかりません。
けれど、わたしの好きを、殺さずに、去って行ったあの人を、
わたしは、すくなからず、憎んでいます。



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