no.17 30代が振り返る、大学生時代の失恋日記

はじめに
何の飾り気もない記事を見に来てくれた方たちへ、ありがとうございます。
大学を卒業した後も、だいぶひきずっていたので、気が済むまで、書き続けます。
そして、同じことを何度も書きます。
失恋ってそういうものですよね、と思いながら読んでいただければと思います。

わたしが24歳の頃の日記。冬から春にかけて。
友人との話。煮え切らないわたし。

久々に会った大学の友人と話をした。
最近、よく夢に相手の人が出てくることを。会いたい、ということを。
友人は「会ってみたら?」と言う。

わたしは、ちょっとだけ面食らった。
こんなふうにいじいじし続けているわたしに、
次の恋に、直接的に目を向けるような声をかけるのではなく、
会ってみたらいいじゃないか、と言ってくれたから。

圧倒的に、ありえないくらい、残っているなぁ。

わたしは、あの人のブログをたどってみた。
わたしと別れて、すぐ付き合った人と、まだ続いているのかを知りたかった。
明確な文章などはなかったけど、別れたことが推測できた。
うれしい。あんなクズと別れたみたいで、うれしい。
わたしは、元に戻るに値しない人間である。それはわかっているけれど、うれしい。

動悸がはげしい。

わたしは、きっと、どうしようもなく、ひきずっていて、すんげー好きで、だけど、なんとなく諦めてる。
そんなことを考えると、涙がちょっとたまる。

心の中のあの人を、消せていない。幽霊だなんてカテゴリーに入れている。
夢でよく見る。どうしようもなく、忘れられない。
会いたい。会いたい。
酔ってる。
会いたい、顔を見たい。
声をききたい。
どんな顔だったっけ。声だったっけ。
会えたら、なんて呼んでくれるかな。
ばかみたい、こんなことを考えて。

わたしは、この大学時代の失恋を、そのままで終わらせることができませんでした。
新年度になって、生活の拠点がうつる。
あの人に会える距離に近づく。
その事実だけで、もう、会うことを自分の中で決めていました。

それが、自分の気持ちの延命治療にすらなっていないことにも気づかずに。
ただただ、会えるであろう未来を楽しみにする日々でした。

わたしは、夢の中であの人と会話をしていた。
すべて、過去の、わたしの中の過去のあの人との会話でした。
その会話を経て、わたしは、未来を考えていました。
二人並んでいる様子を想像していました。

けれど、いつまでたっても、主語がわたしのままで物事を考えていました。

わたしは、この2年くらいのわたしの後悔を言葉にして伝えたら、
わたしのすべてが伝わる、だなんて思っていました。
実際は、なにもすすんでいなかった。

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