no.18 30代が振り返る、大学生時代の失恋日記
はじめに
何の飾り気もない記事を見に来てくれた方たちへ、ありがとうございます。
大学を卒業した後も、だいぶひきずっていたので、気が済むまで、書き続けます。
そして、同じことを何度も書きます。
失恋ってそういうものですよね、と思いながら読んでいただければと思います。
わたしが24歳の頃の日記。春。
大学を卒業して2回目の春が訪れました。
引越をする。
部屋の整理をする。
その過程で、たくさんの過去のわたしが見つかりました。
懐かしく感じるとともに、その当時の気持ちがよみがえっていました。
胸が締め付けられてもいました。
会いたいという気持ちが固まっていました。
大学の友人にそれを伝えたら、
「こういうタイミングで、そういうモノが出てきて、心が動くってことは、そういうことかもね」って言ってくれました。
わたしはその言葉に依存しました。
今の地続きが未来になるということを、どれほど深く考えていたのだろう。
引っ越しする前に、二人で過ごした場所を歩いたんだ。
二人で話したこと。手を繋いでときのあたたかさ。
他愛もない会話の内容。小さな小さなゲームセンター。
そこで取ったぬいぐるみ。バス停。
ぜんぶを、覚えているかぎりを思い出していた。
わたしは、別れるずっと前の、ふたりが本当に好き合っていた頃の雰囲気を思い出していました。
いま、もしも、元に戻ったとして、その頃に戻れるかを考えずに、
昔に浸っていました。
戻れるだろうだなんて思っていた。
付き合っている頃、わたしの家で雪が降っていた。
それをあの人にメールしたら、「こっちは降ってないよ~」って返ってきた。
夜遅くの、たった一往復のやりとり。
わたしは、雪が降っていたことを共有したかった。
そういうメールに、あの人は、反応して、外をみてくれた。
こんな何気ない日常があった。
小さい出来事。
わたしが、壊した日常。
取り戻したいのか。新たにつかみたいのか。
そういうことにも、考えは回っていませんでした。
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