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ウグイスは十把一絡げにホーホケキョではなかったけれど

逗子にきて驚いたことは野鳥の多さ。中でもウグイスに関してはほんものの『ホーホケキョ』を生まれてはじめて聴いたのではないかなと思います。
ずっとめったに出逢えない幻の鳥ぐらいに思っていました。引越しが春だったから余計に感じたというのもあると思いますが、ここ逗子では大雨の日以外は7月の現在まで朝から頼もしく唄い続けています。

私にとってウグイスは幻の鳥だったので、今まで鳴き声は『ホーホケキョ』だよねと普通に思っていたのですが、実際に聴こえてくる声はなんだかちょこっと違うものがほとんど。
でも幼少期にこうなんだと教わったもの、何かの際に聞いた画一的なものよりもずっとずっと魅力的に感じるのです。

『キョキョキョキョキョ…』『ケキョケキョケキョケキョケキョ…』『キケキョキケキョ…(ドミソドミソの様な三拍子に近いかな)』
このあたりは高らかな声

『ホケッ』『ホーーーホケキキョ』『ホッケキョッッ』
少し音痴?なものも多い

ベースはホーホケキョでも、声の大きさや高さ、張り具合や癖などみんな少しずつ違う。自信満々に『ホーーーホケキケキョ!!』と2文字くらい多く唄う子の可愛さったらありません。

気になったので調べてみると、ケキョケキョ…と高らかに長い節は『ウグイスの谷渡り』というもので、オスが縄張りを守る鳴き方だということ。下手っぴ感があるホケッみたいなものは『ぐぜり』といって練習中だったりするのだとか。いわゆるホーホケキョは『さえずり』で2月〜8月位までしか聞くことが出来ないオスが発する求愛や威嚇のための発声なんだという事も初めて知りました。あとは『地鳴き』というものもあり『チャッチャッ』と地味なもの。これはまだ聞けていないのですが聞いてみたいですね。

もちろんウグイス以外の野鳥の声もなかなかの存在感。今近所にいる子たちだけでもわかるようになりたいと思います。ウグイスだけみても個性たっぷりだし、ホーホケキョだけではないんだなと知ったので、ほかの鳥たちもきっと知れば知るほど魅力的。言ってしまえば鳥に限らず全ての生命に言えることではあるのだけれど。

はじめて聴いた時から季節も進み、そろそろ梅雨の雨も落ち着いてきました。最近ではセミとのコラボレーションになってきてこれまた新たな世界。

思い込みの枠は取っ払っていこう
逗子で迎える初めての夏はワクワクの雲が新しいところへどんどん誘ってくれているようです。

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