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イナズマロックフェスにはじめて行った話

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タイトルどおり、西川貴教さんが発起人(主催)のイナズマロックフェス2022(9/17・18・19 /滋賀県)にはじめて行きました。

今日はイナズマロックフェスに出演した推しグループの話とイナズマロックフェス2022で感じた話を書こうと思います。




大型ロックフェスに推しが出た話


私の推しは「OWV(オウブ)」という4人組のダンス&ボーカルグループで、私は彼らが出演する初日、9月17日に参戦しました。

コロナウイルスの影響で2020年はオンラインでの開催、2021年は中止だったというイナズマロックフェス、3年振りの有観客とのことでまずは開催本当におめでとうございます。そして推し(OWV)を呼んでくださり本当にありがとうございます。

イナズマロックフェスの少し前にニシナナライブという西川さんの配信番組にリモートでゲスト出演したOWV。

西川さんからは「3年振りの有観客のトップバッターだからOWVにかかってる」「天気とか悪かったら全部OWVのせいな(※もちろん冗談です)」「吉本(OWVの所属事務所は吉本興業)背負ってるんだからMCも盛り上げてね。仕事の手を止めてMC見とくから」とたくさんプレッシャーをかけられて挑んだイナズマロックフェス。

西川さんの言葉にもあるように、OWVはその3年振りの有観客イナズマロックフェス3daysの初日のトップバッター(雷神ステージ)という緊張感ありまくりの出演スケジュールでした。




OWVは2020年のコロナ禍に生まれたグループで2020年は有観客ライブを一切できておらず、2021年は有観客の単独ライブは開催できているものの、有観客のフェスはまだ世間的にあまり開催されていないのでOWVはほとんどそういうものに出られていませんでした。
実際2021年の9月に出演するはずだった野外フェスイベントは中止でした。(その後2022年4月に開催されOWVも出演を果たした)

2022年になると、今度はそれまでの分を取り戻すようにOWVは様々な有観客の外部イベント(主にフェス)に出演できるようになり、そんな中でも大規模なフェスがこのイナズマロックフェス2022。

西川さんに言われるまでもなく、緊張やプレッシャーはとてもあったと思います。


そんな3年振りの有観客の初日のトップバッターという大役のOWVが持ってきた1曲目は「Get Away」。
昨年の夏に発売された非常にポップなサマーチューンです。

とても夏らしい楽しい曲だけど、テンポの早いノリノリの曲というよりは少しミッドなテンポでチルな感じから入る、OWVを知らない人たちも置いていかないゆるりと体を揺らせる曲。

いつもならOWVのフェスの1曲目はもっと強い印象の曲を持ってきてOWVのかっこいい部分やバチバチに踊る姿を提示して“いきなりカマす”パターンが多いと思っていたが(※個人の感想です/「OWVというグループの話(11)」にもそのことを書いたばかりだった)今回は「OWVの1曲目」というよりは「3年振りの有観客イナズマロックフェス全体の1曲目」という意識で作ったセトリなのかなと感じました。

OWVとして自分たちの存在を知ってもらう・インパクトを残すことよりも、このイナズマロックフェスの導入として観客を全体を温めて盛り上げる、フェス全体の空気を作り上げることの方に重きを置いたのではないかと勝手に思ったのでした。



2曲目は「PARTY」
こちらもタイトルどおりとても盛り上がる、ライブの定番曲。
定番曲だけあって私の記事にもちょいちょい出てくる気がします。
OWVがとにかく客席を煽って煽って一生懸命に盛り上げてたのが印象的でした。
そして実際すごく盛りあがっていたと思います。



3曲目は「TALK TALK TALK」
ミッドテンポの懐かしさもあるあたたかい曲で、ほっこりする楽曲です。
サビで手を上げたり振ったりするのでこれもまたみんなが一体になれる曲です。


3曲終えたところで最初のMCパート。

今回はシンプルな自己紹介と(OWVの場合はたまに自己紹介がやたら長かったりボケ倒したりすることがある)イナズマロックフェスが開催されたことへのお祝いの言葉、西川さんへのお礼などがテンポよく進みます。

西川さんの筋肉の話から最近筋トレにハマっているという浦野の腹筋の話になり、「でも腹筋の形が変なのよ」と浦野が言い、「見せてよ」「みんな浦野の腹筋見たいよね?」とメンバーが煽るが浦野は「いや、見せないよ」と拒否し、「じゃあ見せないんならもう時間ないから次いくよ」とその話は一旦終わって歌パートへと戻りました。


4曲目は「Time Jackerz」
最初の3曲から一気に空気を変えて重低音の響くEDM。
とにかくひたすら細かく激しいダンスが続く曲です。

先ほどまでにこやかにMCをしていた4人が、特にニコニコと笑っていた浦野が一瞬にしてキリリとした表情に切り替わり歌い踊る様が印象的でした。



そして、そのまま間を開けずに5曲目の「Sound The Alarm」。

「Time Jackerz」から曲のブランク(空白)を作らずすぐに「Sound The Alarm」のイントロに繋がるのがよく計算された演出だなと感じました。

こちらもまたサイレン音から始まるという激しく重い印象の曲。

この強めの曲調、激しめのダンス曲を一気にやるのがOWVの真骨頂という印象でした。


この「Sound The Alarm」のダンスプラクティス動画を見ていただければ分かるのですが、最後すごくかっこよくキメて終わる曲なのです。

しかしOWV、この最後「Sound The Alarm」というフレーズでポーズをキメて終わってすぐに浦野が「でさぁ!さっきの腹筋の話」とMCの続きを始めたのでした。

これもかっこいい曲終わりからMCに移行する間をほとんど取らずに曲が終わり次第すぐさま「でさぁ!」とテンション高く入るのが面白くて、とても計算されてるなと感じました。

OWVはれっきとしたアーティストなのですが、吉本興業所属ということもあってか会話やボケなどのちょっとした間の取り方の違いで面白くなるかどうかというのをすごく分かっている気がします。

そしてこのパフォーマンスとMCの温度差、ギャップが自分たちの武器であり、OWVを知らない人の心も掴むことのできる方法だというのをよく分かっているなと感じました。


腹筋は見せないと言いつつもどこか未練でもあるように筋肉の話の続きをしたい浦野、「もうその話は終わったからいいよ」と受け流すメンバー。

そこから先日西川さんにプレッシャーをかけられた話など賑やかにMCが進み、最後の歌パートに入ります。


6曲目は「Summer Days」

この曲は今現在OWVで唯一タオルをぶん回す楽曲なのですが、「タオルでも手でも何でもいいので回して」と煽り、ファンでない方もみんながタオルやペンラや手を振り回して楽しんでいる姿が大型スクリーンに映し出されたときはとても感動しました。

(私はIVIPのスタンディングエリア(1番前のエリア)にいたため、客席全体がどんな雰囲気かがあまり見えていませんでした)



そして最後7曲目「What you waitin' for」

ここでイントロのときに本田が「秀太!腹筋見せて」と言い浦野がTシャツをまくると腹筋にマジックで描かれたイナズマのマーク。

カメラでもアップにされ、笑いが起きていました。

盛り上がる曲で締めたOWVは改めて感謝の言葉を述べ、自分たちの出番を見事終えました。



OWVはライブの終わりに「以上!OWVでした!」とマイクを通さずに生声で叫んで挨拶をするのが定番。

イナズマロックフェスという、巨大なステージと客席のこの会場でもOWVはマイクを通さず「以上!OWVでした!」と大声で叫んでいました。

大きな会場だけどおそらく後ろの方まで届いたのではないかと思うくらい精一杯叫んでいた4人。とても良い光景でした。



イナズマロックフェス2022と地元愛に溢れた西川貴教さんの話


イナズマロックフェスははじめての参加でしたが、最寄り駅である滋賀県の草津駅からシャトルバスの乗り場までスタッフさんが多く配置されていました。

元気よく丁寧に挨拶をしてくださったり、地元の方の邪魔にならないよう端に寄って歩くよう指示があったりと参加者(観客)にも地元住民にも両方に最大限の配慮がされたイベントだと感じました。

「普通の住宅街なので夜は静かにお願いします」という張り紙もあった気がします。

スタッフさんもおそらくきっちり研修を受けていらっしゃるのではないかな?と感じました。

もしかしたらリハーサルのようなこともしているのではないでしょうか(勝手な想像です)。

それくらい、どこのスタッフさんもスムーズな対応に思えました。


シャトルバスもこれだけの人数がいれば随分待つのかと思いましたが充分にバスが待機していてスムーズに乗ることができました。

帰りのシャトルバスはさすがに一気に観客が帰るので朝ほどのスムーズさはないものの、列が動かなくてずっと待たされるということも、混乱してイライラするということもなく、いくつかある乗り場に客を手際よく振り分けて行き、空いたバスがどんどん乗り場にやって来て……という感じで少なくとも私の周囲ではイライラもトラブルもなかったように思いました。

シャトルバスの降車場所から草津駅までの帰り道も朝と同じようにスタッフさんが多く配置され右側通行を指示されたり、抜け道のように静かな住宅街を通らないようアナウンスがあったりと最後まで素晴らしい配慮が行き届いているイベントでした。

長年フェスをやってこられたノウハウと、地元の自治体や企業との連携が素晴らしくうまくいっているのだろうなと感じました。

そしてそれは西川貴教さんが、地元への愛と地元に貢献したいお気持ち、そして参加アーティストやそのファン、ひいては音楽業界全体が評価を落とさないための両面への気配りの表れなのだと思います。

参加者(観客)のマナーが悪ければきっと地元の方々はフェスや参加アーティスト、そのファンというものを良い思いで受け入れてくださらなくなるでしょう。

なんだったら、すべての音楽イベントやアーティスト全体すら良いものとして見られなくなるかもしれません。

上っ面だけの軽薄な「地元貢献」や「恩返し」の想いではこの大型フェスでこんなにも行き届いたことはきっと不可能だと思います。

食事などについても地元の企業や食材を中心に構成されていたり、琵琶湖の環境保全やカーボンオフセットに取り組んでいらっしゃったり、滋賀出身のアーティストさんが招かれていたりと西川さんは勢いでフェスが盛り上がればそれでいいということではなく本気で音楽と地元を愛し、どちらも盛り上げて貢献したいと思っていらっしゃるのだろうなと伝わるホスピタリティ溢れるフェスでした。



イナズマロックフェス2022の初日、私は最後まで会場にいたのですが西川さんの出番のときに「この光景(有観客のイナズマロックフェス)を見るために3年待ちました!」と仰りながら本当に幸せそうに、満足そうに、そして光景を目に焼き付けるように観客席をしっかり見渡していたのが印象的でした。

コロナ禍と台風接近できっとギリギリまで大変な思いをされて開催に至ったであろう西川さんのお気持ちを思うと、“ただ推しを見に来ただけ” の気軽さで来た私もなんだかこみ上げるものがありました。

3日目(9/19)は残念ながら台風の影響で中止になってしまいましたが、その判断の的確さや早さも含め最高のホスピタリティを感じたイナズマロックフェス2022でした。

西川貴教さん、すべての参加者、スタッフさん本当にありがとうございました。

このイナズマロックフェスがいつまでも長く続きますように。

そしてOWVがまたイナズマロックフェスに呼んでいただけますように。


イナズマロックフェス2022は11/18からCSフジテレビTWOで放送予定だそうです。

イナズマロック フェス 2022 - フジテレビ ONE TWO NEXT(ワンツーネクスト)


10/1からOWVのツアー「STRANGE」がはじまります。

10/1は配信もありますのでよろしければチェックしてみてください。


イナズマロックフェスでも言っていたようにOWVは今までのすべてのライブ、フェス、有観客イベントで雨が降ったことがない自称晴れ男グループなのですが、それ以外(MV撮影など)ではとても雨が降るらしく夏休み企画も雨です。

普段はこんな感じで騒がしく愛らしい人たちです。


もしOWVというグループにご興味を持っていただけたらぜひこちらも読んでくださったら嬉しいです。


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