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夏ドラマ【海のはじまり】池松壮亮さん出演情報解禁

2024年7月期 月9ドラマ「海のはじまり」。
楽しみすぎて放送開始前からいくつも記事をあげている私です。
今朝、追加キャストとして池松壮亮さんの出演情報が解禁されました。


公式サイト


水季の同僚、海に寄り添う晴明

今回池松壮亮さんが演じる役は、津野晴明。
公式サイトによると、下記のようなキャラクター設定とのことです。
水季が夏に告げずに海の母親となってから亡くなるまでの7年間、水季と海のそばで二人を支えてきた人物ですね。

今作で池松さんが演じるのは、南雲水季が夏と別れたあとに働いていた図書館の同僚・津野晴明(つの・はるあき)。津野は、水季が海といられないときに海を預かってあげたり、保育園のお迎えに行ったり、シフトの調整をしたりと仕事面だけでなく、さまざまな場面で育児や生活についても水季と海を支えてきました。水季の葬儀で、海がひとりぼっちにならないようにそばにいるときに偶然、月岡夏(目黒蓮)と出会います。名前だけ聞いていた海の父親と初めて対面した津野は、夏が水季の事情を何も知らないことを知り「この7年のこと、ほんとに、何も知らないんですね」と言い放ちます。感情の整理ができていない津野は…。

「海のはじまり」公式サイトより


確かな"時間"の繋がりを持つ存在

夏は、海と確かな血の繋がりを持つ事実上の父親ではあるものの、海が生まれて育ってきた7年間という時間については何も知らず、海の存在さえも、そして水季がどのように生きていたかも、まったく知らなかった。
夏はもう、水季からその空白の時間について直接聞くことは叶いません。
一方、晴明は、水季と海の7年間を最も近くで見守り支えになってきた人の一人で、二人とは確かに経てきた時間の繋がりを持ちます。
水季と夏の過去は知らなくとも、水季と海が生きてきた7年間を共有してきた人物。
「この7年のこと、ほんとに、何も知らないんですね」という台詞からも感じ取れるように、自分が7年間そばにいたという事実、そして、それを何も知らずにただ血の繋がりだけを持つ夏に対する複雑な感情に葛藤する人物だと予想します
この物語は、色々なかたちの親子の繋がり、人と人との繋がりが描かれると思われますが、この晴明というキャラクターは、夏に対して、「お前は血が繋がっているだけに過ぎない」という、喪失された空白の時間を突きつける存在となっていきそうですね。
何をもってして父親なのかという、この物語のひとつの大きなテーマに対して、大きく関わる人物になりそうです。

水季との関係

現段階では何も明かされていない部分ですが、晴明はもしかしたら、水季へ何かしら特別な想いを抱いていた部分もあったかもしれません。
夏に告げずに一人で子を産み育てることを決めた水季ですが、実際に物理的に一人きりで子育てを出来るなんてことはありませんから、きっとさまざまな場面において力になってくれたであろう晴明に対して、水季も何かしらの想いはあったかもしれませんね。
母になるからといって、新しい人との出会いや恋を遠ざけなければならないというわけではありませんから、もしも水季の心が晴明に向いた瞬間があったのだとしたら、それは誰にも否定されるべきものではないと思います。
あるいは、水季は自身の病のことを知りながら海を生み育てたという説を勝手に仮定しているので、その場合、新しい恋をするつもりなどなかったかもしれません。
それでも、自分がいなくなった後の海のことを考えた時に、やはり父親の存在、自分に代わって海を育てる人の存在のことは、考えないはずがなかったと思います。
その時に、もっとも近くにいた存在であり、海も懐いている晴明が、頭には浮かんでいたのではないでしょうか。

水季と晴明の関係性がどのように描かれるか楽しみですが、いずれにせよ、恋愛感情の有無は別としても、心理的にも支えとなり繋がり合っていたと思われる水季と晴明。
夏が空白の7年間の水季と海の足跡を辿り埋めていくにあたり、晴明から語られる二人の姿というものは非常に重要になってくると思いますので、晴明と夏の絡みもとても楽しみです。

水季の職場

今回、水季が図書館で働いていたことが明かされました
これまでプロデューサーの村瀬健さんのSNSなどで、よくキャベツ畑の写真がアップされていましたので、てっきり水季の実家が農家で水季はそれを手伝っていたのかな、なんて思っていたのですが、図書館でした。
キャベツ畑の写真が何に繋がっていくのか、個人的にとても気になります。

図書館勤めということであれば、もしかしたら海はよく図書館で絵本を読みながら、お母さんである水季の仕事や病院が終わるのを待ったりしていたかもしれませんね。
夏が勤めるのは印刷会社なので、そこから図書館で扱う本に繋がるか…?
絵本や図書館も大切なキーワードになっていきそうです。

「夏という名前」

晴明は「夏」という海の父親の名前を名前だけ聞いたことがあった、という設定。
晴明が水季にわざわざ父親の名前を聞くことはなさそうに思うので、もしかしたら海が、何かしらで水季から聞いていた「夏」という名前を呟いて晴明が知っていたのかもしれませんね。
晴明は、水季や海が母子家庭で苦労する姿や、もしかしたら水季の病状の進行もそばで見ていたでしょうから、水季が亡くなるまで会ったこともなく顔も知らない「夏」に対して、「お前はこの7年、何をしていたんだ」と、色々な想いを抱えていそうですよね。
今日公開されたヴィジュアルが、どこか物悲しそうで、想いを抱えていそうで、展開が気になります。
池松さんが演じられるからには、晴明も晴明で何かしらを背負っていそうですよね。
はあ。楽しみです。

生方作品の"普通"っぽさ

夏に弥生という今現在の彼女がいたり、そして水季のそばに晴明がいたり。
たとえば、夏は水季と別れてからもずっと水季を想い続け新しい恋人はつくらなかった、といったような、ドラマチック設定を入れ過ぎないところが生方さんの脚本らしくてとても好きです。

それなりの時間が経って、大人になって、物理的に距離が開ければ、それぞれの世界が生まれて、そこでみんな各々が、毎日を生きて暮らしていく。
その中で、どんな出会いも別れも自然に存在する。
過去と未来の間に流れる、繋がっているものと繋がらないものの描き方というか、時間の経過と人との関りの描き方が、とてもリアルで、好きです。

観ている視聴者的には、"ありえないよね" "ドラマだからね"と感じてしまってふと現実に引き戻されてしまう瞬間が少ないというか。
だからこそ、いろんなかたちがとても自然で、「自分もこうだなあ」とか、「あの時あの人はそうだったのかな」とか、つい感情移入してしまうんですよね。
とりあえず何が言いたいかというと、楽しみでしかないですということです。

池松壮亮さん

確かに、連続ドラマご出演というのはあまりなかったのですね。
それでも、数々の作品で存在感を発揮されている俳優さんで、私も好きですし、みなさんきっと、池松壮亮が出ている=良作、といったイメージがありますよね。
出演される作品はいつもとても楽しみに拝見しています。

池松さんのお芝居は、生っぽい手触りが感じ取れるようなリアルさがあって、いつも心をぐっと掴まれます。
いろいろな感情を抱えながらも押し殺して、でもそれも全然腑に落ちてなくて、たまにぐわっと感情が高ぶり吐き出すような瞬間のお芝居をされるときの爆発的な揺さぶり力
そんな印象があります。
池松さんのお芝居が楽しみですし、それを受ける目黒さんのお芝居がまた一段階引き出されていきそうで、とても楽しみです。

豪華キャスト、本気の月9

目黒蓮さん、泉谷星奈さん、有村架純さん、大竹しのぶさん、池松壮亮さん。
映画ですか?という超豪華キャスト陣…。
それぞれを主演にして役者さんの数だけの物語がつくれてしまいそうな贅沢さ…。
これだけの人をラインナップさせた企画力が本当にすごいですよね。
ここにキャスティングされる目黒さんも、圧倒的な存在感や注目度があるスーパーアイドルなのに、なんだかこのラインナップに俳優さんとして馴染んでしまうから凄い。
目黒さんの旬感や話題性やパブリックイメージを主軸にした月9の王道ラブストーリーにしなかったところも、あらためて推せます。

これだけの人を揃えるからには、期待値が高まる分、いざ放送を迎えた後にああだこうだと外野から評価される対象になってしまいそうですが(本当にそういう余計な評価がなされないことを願います)、なんと言いますか、話題性のためのキャスティングではなく、確かな脚本力と演技力で勝負をかけるための絶対的布陣、という感じがして、とっても大きな覚悟が感じられて、私は心から応援したいです。

初回放送は7月1日とのこと。
楽しみに待機したいと思います。


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