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ドラマ【海のはじまり】大竹しのぶさん出演情報解禁

2024年7月期フジテレビ月9ドラマ「海のはじまり」。
放送開始前から興奮して記事を上げ続けている私です。
本日、追加キャストで大竹しのぶさんのご出演が発表になりました

▼公式サイト


穏やかで、強く、深い

公開された大竹しのぶさんの"朱音"のビジュアル。
夏、海、弥生に続き、またしても素敵ですね。
有村架純さん演じる弥生のビジュアルは、どこか不安げな、迷いや揺らぎが感じ取れるような印象でした。
それに対して大竹しのぶさんの朱音のビジュアルは、どこか穏やかで、何かを受け入れて覚悟を決めているような強さ、そして想いや愛の深さのようなものが伝わってくる印象です。
娘を亡くして、娘に代わり孫の人生に責任を持つ。
その上で、夏や弥生を見守っていく。
女性としての強さと、"親"としての愛情。
大竹しのぶさんだからこそ醸し出せる雰囲気ですよね。

水季の母親、朱音

大竹しのぶさんが演じられる役は、水季の実の母親・朱音。
水季が亡くなった後、孫の海を親代わりとなって育てていく、海にとっては一番近い存在ですね。
物語の軸になるような重要な役どころということですが、大竹さんの繊細かつ想いがほとばしるようなお芝居と、生方さんの脚本、風間監督の作品が、どのような化学反応を起こすのか、今からとても楽しみでなりません。
目黒さんとのお芝居での共演も今から待ち遠しいです。

有村架純さん、大竹しのぶさん、と続々とキャストが発表されていますが、この作品、相当な気合を感じられますよね。
主演に目黒蓮さんを迎え、silentチームで、という話題性。
そこに、圧倒的な演技力でお芝居を引っ張っていくであろうキャスト陣の確かさ。
安心して見ていられるけれど、毎回心揺さぶられるような。
そんな作品に期待が高まります。

子どもの中に生きる愛する人

公式サイトの朱音のキャラクター説明に、こんな文章がありました。

朱音は自分に似て自分勝手でもありながら、ぼんやりした性格は翔平に似ていることを、いつもどこかうれしそうに感じながら、全力で愛情を注いで水季を育ててきました。

「海のはじまり」公式サイトより

不妊治療の末にやっと授かった娘・水季の中に、夫の翔平を感じながら、水季を愛し育ててきた朱音。
そんな娘を亡くしただなんて…切なすぎる。
でも目の前には海がいて、気を落とす中でも朱音が笑えたり、生きようと思えるのは、海という存在があるからかもしれませんね。

話を戻して、翔平、つまり朱音の夫について、「ぼんやりした性格」とありますが、これって夏くんのキャラクターにも少し通じる部分がありますね。
水季も同じように、海の中に夏くんを感じる瞬間があり、そこに愛おしさを感じながら海を育ててきたのではないかなと思いました。
夏にとっては空白の時間であった7年の間、水季は海を愛することで、夏のことも想い愛おしみながら、過ごしてきたのかもしれませんね

親から見て、子どもが自分や自分の愛する人、つまり夫や妻に似ている部分を持っていることを見つけた時、本当に愛おしく思うのでしょうね。
「ああ、親子だな」
そう思うことって、日常の中に当たり前にありふれていることかもしれないけれど、よく考えるととても尊くて愛おしいこと。
そして、そんな風に親子だと実感する瞬間には、形式上の関係値なんて関係なくて。
その人の中に生きる誰か、その誰かが、親であり子であるのだとしたら、血や戸籍上の繋がりよりも、過ごした時間や注いだ愛情、想いの深さが、親子として誰かと誰かを繋ぐのかもしれません。

朱音は水季の死をきっかけに夏くんとも交流していくのだと思いますが、海の中に夏を見つけていくのではないでしょうか。
亡くなった娘に代わって、海の幸せに責任を持つ覚悟でいたであろう朱音が、空白の時間を経て海の実の父親である夏とどう向き合っていくのか、その中で、海の中に確かに感じる夏の存在というものが、大きな影響を与える気がします。
もし朱音の夫が亡くなっていて、水季の中に夫を感じで愛おしんできたのであれば、夫無しで娘を育てる水季の辛さを一番わかるのは朱音でしょうし、父親無しで育つ海の気持ちを一番わかるのは水季ですね。

また、弥生も、海の中に夏を見つけていくかもしれません。
「ああ、親子だな」。
それを実感することは、弥生にとっては海を愛おしく思えるきっかけにも、どうしようもなく切なく苦しくなってしまうきっかけにもなるかもしれません。
弥生と海を繋ぐものは、たったひとつ、夏くんの存在しかないから
あらためて、弥生の役どころもとても難しいですよね。

水季は病死?朱音との親子の物語

公式サイトに下記の記載がありました。

次第に母と娘の関係も修復し始めていたさなか、大切な一人娘が自分より先に死ぬという事実を突きつけられてしまいます。水季が残された時間を海(泉谷星奈)のために過ごそうとする姿を肌で感じ、自分も娘のために、娘の希望を実現するために生きようと思うようになり…。

「海のはじまり」公式サイトより

これはやはり、水季は病死であったということかと予測します。
事故などに巻き込まれてしまったのか、あるいは余命がわかる病気だったのか、考えてきましたが、きっと後者ですね。

娘が妊娠し、大学を中退し、しかも子どもの父親には妊娠した事実さえも告げない。
そんな娘と関係性が悪くなった時期もあったということですが、最終的には受け入れ、一緒に海を育ててきたであろう朱音。
もしかしたら水季は、妊娠と自身の病を同時に知ったのかもしれないですね。
それで夏の前から姿を消し、朱音に自分の余命について伝えるのにも時間を要したのかもしれません。
水季がなぜ夏の前から姿を消して子どもを育てなければならなかったのか、その背景と決断、そしてそれを知り受け入れていく朱音の覚悟。
水季と朱音の親子の物語、もう想像しただけで泣けるんですけど、そこに大竹しのぶさんですよ。
ありがとうございますと言いたいです(誰に)。

結局水季は亡くなる前に夏と会うことはなかったようなので、自分が死を前にして、娘の海を残していかなければならない状況になってまで、夏に事実を明かさなかった理由が、とても気になります。

そして、もしかしたら朱音が、水季の病気や余命を知る中で、海の幸せを考えた上で水季に夏のことを聞き出すというきっかけを作るのかもしれませんね。
だとすると、夏と水季、そして夏と海を繋げる重要な役どころが、朱音ということになります。

朱音と弥生 

水季の母親である朱音と、夏の現在の恋人である弥生。
この2人は、海ちゃんがいなければ関わることのなかったであろう2人。
弥生が夏と、そして海と向き合っていくにあたり、海の祖母である朱音との関係性も何かしら生まれて描かれていきそうですね。

海の幸せを一番に願う朱音ですから、海にとって"お母さん"はやっぱり水季で、そのお母さんが亡くなって間もなく新しい"おかあさん"として弥生が登場することを、最初は懸念するかもしれませんね。
また、一人の女性として、人生の先輩として、母として、海と血の繋がりもない弥生に対して、その背負おうとするものの大きさを理解し、言葉をかけてあげるのも朱音になるかもしれません。
大竹しのぶさんと有村架純さんのお芝居での共演、本当に楽しみです。

人は一人で生きてはいけないという物語

主人公の夏と、海ちゃん。
この2人の親子という関係性構築が物語の軸であるとは思うのですが、こうして少しずつキャラクターが発表されてきた中で思うこと。
人が一人生きて行く上で、本当にいろんなかたちの関係性があって、いろんな人がその人生に関わるんですよね。
一人ぼっちみたいに思えても、人が本当に一人きりになることってなくて。
自分が受け止められていなくても、誰かから絶対的に注がれている愛情というものがあって。
今度は自分がそのことに気付き、誰かに愛情を注ぎたい、誰かの幸せを願いたいと思う時に、人は人の親になったり、妻になったり、夫になったり、娘になったり、息子になったり、するのかもしれませんね。
そのことをあらためて真正面から描いて紡いでくれるようなドラマになるのかもしれません。
日常を愛おしく思える。
誰かを大切にしようと思える。
大切にしてくれる誰かに感謝できる。
そんな物語になるのではないでしょうか。

たとえば海ちゃんは、夏と水季が出会って生まれて、水季と朱音の愛を一身に受けて育つ。
水季が亡くなり、寂しい思いも戸惑いもたくさん感じるであろう海ちゃんですが、朱音も、朱音の夫も、夏も、弥生も、そしていなくなった水季も、皆それぞれの立場でそれぞれの考えがあり、食い違いもあるかもしれないけれど、全員が海ちゃんの幸せを願っているということはきっと共通していて。
そんな風に海は、たくさんの人から愛されて、想われて、生きていく。
そして、登場人物たちを繋ぐものは、海を想う気持ち、誰か大切な人を想うという気持ち。

夏も、水季と弥生、自分の愛する人が幸せだったのか、そして幸せになれるのか、そのことを想って葛藤していくでしょうし、事実として突きつけられる海という存在に父親として向き合っていくにあたり、朱音との関係性も構築していかなければならない。
そして、生い立ちに経緯がありそうな自分自身の実の親、義理の家族との関係性とも向き合っていくでしょう。

恋愛のラブストーリーではなく、親子、そしていろいろなかたちで、人が人を想うこと、愛すること、幸せを願うこと、自分が愛され想われていることに気付くこと、そういった愛が描かれる物語になるのではないでしょうか。
そんなドラマが観たかった!!と、観ていないのに既に思っています(笑)


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