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脳腸肌口~腸(無料記事)

40年間も治らなかったアトピー性皮膚炎を克服された村松香さんに「脳腸肌口」シリーズの記事を書いていただいています。

「脳腸肌口」
脳腸肌口~健やかな毎日を手にするきっかけ
脳腸肌口的セルフケア
脳腸肌口~都合のよい選択をする脳

免疫を司る腸
体の免疫細胞は、約六〇から七〇パーセントが腸にあることをご存じでしょうか?
免疫細胞には自然免疫と獲得免疫の二種類があります。自然免疫は、体に備わっている免疫細胞のことを言います。獲得免疫とは、外部から病原菌が体内に侵入した時に抗体を作り出して攻撃する免疫細胞のことを言います。
体の免疫細胞は、小腸に五割、大腸に二割あると言われ、口から入った食べ物が敵か味方かをすぐに判断して、反応するのが小腸の免疫細胞です。

腸は栄養素を消化・吸収して肝臓へと送り込む入り口です。間違って敵を吸収すると大事な臓器にダメージを与えてしまうので、体の免疫の多くが腸にあるのでしょうね。
私たちの体は、体内で相互に作用・連携しながら、体のバランスを取ろうと休むことなく働いてくれています。本当に素晴らしいと思います。

免疫にパワーを与える腸内環境
体の免疫を活性化させ、パワーアップするには、腸内環境が大切。
よく知られていることですが、善玉菌には免疫細胞を活性化する作用があり、善玉菌が多いほど免疫が働きます。
翻って、大腸菌などの悪玉菌が増えると免疫が低下したり、悪玉菌が作り出す有害物質で腸に炎症が起こり、腸のトラブルや様々な感染症、病気になど罹りやすくなります。

善玉菌と悪玉菌のバランスが大切
腸内にはもうひとつ、日和見菌という常在菌が存在します。この常在菌は名前の如く、善玉菌が多くなるとそちらに加担し、悪玉菌が多くなると悪玉菌に加担するという性質。面白い性質ですよね(笑)。

腸内細菌の理想的なバランスは、
善玉:悪玉:日和見=「二対一対七」と言われています。
ここで注目してほしいのが、悪玉菌も一割ほど必要だというところ!
増えてしまうと困る悪玉菌ですが、実は、善玉菌がやっつけられなかった病原菌を撃退する役割を担当してくれているのです。

腸とタッグを組むイメージで
悪玉菌をはじめ、体の中に存在する物質は、この世に生を受けた人と同じように、全て必要だから存在しているのかもしれません。
あとは、バランスの問題や、活動の活性化の度合いが大切なのだろうな、と私は思います。
そして、体を外側から管理する役割の私たち自身が、どのように思考・選択・行動するかによって、腸内環境をサポートできるかが変わります。

「どうして私の体はこんなに酷いの……」と愚痴るより、「寝ている時も休みなく私の体を守ってくれて、頑張ってくれて、ありがとう!」と労いの気持ちでお腹をさすってあげる方が、腸の細胞も、免疫細胞も、常在菌も喜ぶと思います。
本当に、肉眼で見えないくらいの小さな細胞に守られているのが、私たち人間です。今までの年月のお礼を伝えて損をすることなんて、ひとつもありませんよね。

新たな習慣を取り入れる際、【ごきげんな腸を育てようプロジェクト】を腸と二人三脚で取り組んでいる、と思いながら取り組まれてはいかがでしょうか。

村松香

村松香さんは、自然療法とナチュラルハイジーンの栄養学を深く学び、40年間も治らなかったアトピー性皮膚炎を克服されました。
村松歯科医院内で食事のアドバイスを始め、甲府市の家庭学級講座、倫理法人会や、民間団体の主催するセミナーなどで講師を務めその傍ら、合同会社 村松歯科笑店を営み、健康イベント、リトリート体験会等も行っています。
https://www.muramatsu-shikashoten.com/

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