新居探しでファンブルとクリティカルを出した話
私は今年度で大学院を卒業し、来年度から就職をする。
修論が終わり次第引っ越す先を昨年末頃から探し始め、先週内見に行ってきた。
最終的にかなり良さげなところに決めることができたのだが、それに至るまでの道のりが滅茶苦茶で、付き合いの長いフォロワー氏に話したところ大爆笑されたのでnoteに書くことにした。(もちろん差し支えのない範囲に留める。)
基本的に外れ値みたいなエピソードだが、これから家を探す人にも多少は役立つかもしれない。
管理会社がやべー物件
大体のエリアと多少のこだわり条件(風呂トイレ別、2階以上とか)を伝えて、その後送ってくれた情報の中から内見にいく数件の候補を事前に挙げた。
当日に待ち合わせ場所で担当の人と合流し、車に乗ってその日のだいたいの流れの話になったが、その際に「候補のうちの1件について伝えたいことがある」と改まって言われた。
どうやら、事前に不動産屋さんが管理会社に電話連絡をした際、べらぼうに接客態度が悪かったらしい。
さらにその管理会社の口コミをググったらしいのだがそれも最悪で、中には「退去の際に違法な高額請求をされた」というものすらあった。
「退去時とかにトラブル起きると思うのでここは辞めておきましょう!」と力強く言われた。
そんなことあるんかwwと爆笑してたら、「ここまでのレベルはそうそうない」と言われた。
実際に行く前から候補が一つ消えた瞬間である。
踏切が近い&目の前にラブホ
最初に行ったのは、家賃や駅からの距離、間取り等を総合的に考えて第一候補として考えていた物件だった。
駅から近い場所を狙っているので線路が近いことは想定済みだし、基本的に家ではヘッドホンをしているし、今住んでいるところが割と静かではないところなので慣れているし、電車の雑音ぐらいはそんなに滅茶苦茶気になることはないだろうと思っていた。
ただし踏切、てめーはダメだ。
内見で訪れた十数分の間でも、結構な頻度で踏切の音が聞こえた。
流石にちょっと煩いな……いやしかし安いしな……頑張れば妥協可能か……?となんとか納得しようと考えていた。
不動産屋さんが「踏切もそうなんですが、ここはちょっと景色も……」となんか言いづらそうな感じであった。
「景色ぃ?いや別に景観条例とかじゃあるまいし景色とかどうでもいいっすよー」って感じのことを言いかけたが、「ここ、目の前にホテルがあるんですよね……」と不動産屋さんがベランダのドアを開けた。
直接的には言っていなかったが、「ここはやめときな……」という雰囲気がすごかったので、心置きなく候補の中で最も安い家賃という条件を手放せた。
ま……まぁあんたほどの実力者がそういうのなら……
(基本的に契約取れれば良しなはずの営業の人が言うならそうなんだろうな)
踏切もラブホも、実際に現地に来ないと気づけなかったので、内見って大事だなぁと思った。踏切の位置には気をつけよう。
事前資料ではなかったが、担当の人がその場でデータを探して見つけてくれた物件
まだ全滅ではないが、早々に候補が2件消えた。
候補に挙げていたもののデータを見ながら、「ここはどうして選んだんですか?」等の雑談を車内に戻ってから暫くしていた。
そしてその話の内容を総合して、目当ての駅からは若干遠くなるがそれ以外の条件がいい感じの物件を見つけてくれた。
遠いとは言っても駅から十数分で、自分的には余裕で許容範囲である。
「せっかくなので見てみたい」ということで、次はそこに向かった。
駅から若干遠いのと北向きであること、あと築年数がやや古めであることが要因か、家賃の割に部屋は広々としていた。不動産屋さんも入って「うわ広っ」と小声で言っていた。そんなに?
あと、先ほどのところと違い、線路も近くないのでとても静かだ。
「少し古い建物ではあるんですけどね」と不動産屋さんは言っていたが、自分が今住んでいるところに比べたら大抵の賃貸物件は新しい。余裕である。
諸々の条件を見て、他の候補地に行っても結局はここを選ぶだろうと確信したので、ここに決めた。
事前資料で見ていたところではなく、担当の不動産屋さんがたまたま見つけてくれた物件が大当たりだった。豪運だなぁと思う。
商売に携わる上で、顧客との対話を通じて需要を見極めていく姿勢、かくありたい。
後日談
実はこの数日後、最終的に決めたこの物件が(滅茶苦茶個人的な理由で)とんでもない立地であることが分かった。これを付き合いの長いフォロワー氏に話したところ、その最早豪運を通り越した何かにドン引きし恐れ慄いていたのだが、この話は詳細を話すと場所が特定できてしまうのでここまでにしておく。悪いことではないので良し。
ただ、あまりの衝撃でその日は全く眠れなかった。
不動産屋さんも、まさか物件の立地が超高倍率ナトリウム特攻乗ってると思って紹介してないだろうよ。
物件探しの所感
自分で不動産屋さんとやり取りをして物件を探すという経験は人生で初めてである。Twitterやら何やらで見聞きした情報で、特に女性一人だとナメられて諸条件が不利とかいう漠然としたイメージがあった。
そのため、喰うか喰われるかの運命…Oh year…と彩度低めな心構えで内見に臨んだのだが、今回対応してくれた人はかなり親切な印象があった。
その辺の不動産屋さんではなく、就職する企業からの紹介があった不動産屋さんを選んだからというのもあるかもしれない。知らんけど。
とりあえず、実際に現地に行って見るということの重要性を強く実感した。
「そりゃそうだろ」とは思っていたが、思っていた以上に重要だった。
踏切の位置には気を付けよう。
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