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読書日記:秋保水菓『コンビニなしでは生きられない』『謎を買うならコンビニで』
メフィスト賞受賞作と受賞第一作を読了。
秋保水菓『コンビニなしでは生きられない』『謎を買うならコンビニで』
『コンビニなしでは生きられない』
コンビニで日常の謎というのは新鮮だったので面白かった。コンビニならではの状況や設定を活かした論理は一読の価値あり。ラストの反転も見事だった。また、主人公の心境変化も見ごたえがあり、ほろ苦い解決や恋模様など、青春小説としてもかなり楽しめる。
『謎を買うならコンビニで』
前作と同様に、コンビニが舞台の日常の謎。設定を活かした特殊な謎解きは相変わらず楽しいが、今回はより探偵色が強くなっているため、展開自体は楽しめた。ただ、動機になかなか理解しがたいものがある上、主人公の言動の癖(特に気障なセリフ)が非常に強くなっていて、自分には少し合わなかった。
二作品ともライトながら独特のロジックが楽しめる良質なミステリだった。メディアミックスで映えそうな雰囲気だが、そういう計画はないのだろうか?
作者はしばらく作品を発表していないが、新作が出たらぜひ読みたい。
(7/18 大幅に改稿)
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