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巫女伝承「旭神子」を解く

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名取老女にはもうひとつの顔をもつ「旭神子(あさひみこ)」がいます。なぜ、熊野の名取老女はアサヒと融合したのか?旭神子の伝承を紐解く民俗学の世界へ。
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#伝説

【伝説】福島県伊達市の熊野神社と修験者が伝える歴史伝承

【伝説】福島県伊達市の熊野神社と修験者が伝える歴史伝承

福島県伊達市は、鎌倉時代に伊達郡の領地を与えられたために伊達氏と
改姓したのが発祥の地域。

「名取老女」の別名:旭神子を記す鐘が残されている
大聖寺(桑折町)がある所です。

伊達一帯は、水田や養蚕を主とする農家が多く、
出羽へ続く小坂峠があります。
江戸時代には養蚕が発展。

また、塚野目古墳群が前方後円墳と推定され、
大阪の陶邑窯跡群と同じ形状の須恵器が出土されています。

全長約43mの前

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【伝説】岩沼の斎宮『おすずひめ』物語

【伝説】岩沼の斎宮『おすずひめ』物語

宮城県南にある岩沼市に「斎宮伝説」が伝わります。
名取老女伝承の守家の遠祖が、藤原叙用で斎藤姓(斎宮(※1)の管理監督の役職)を、名乗る由縁があると考えれば、岩沼の斎宮伝承は、豊穣をつかさどる「ケ」の巫女が存在していたことと繋がります。

地元に伝わる「おすずひめ」物語について。

おすずひめ (岩沼物語より)ある時、村に、おすずという一人の女性がやってきて、屋敷で女中仕事がないか、と探していた。

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