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【詩】「leave me alone」

そっとそっとしておいてよ
能天気な僕でも辛い気持ちになる夜はあるんだ
大好きな君でも踏み込んで欲しくない

ごめんね、
君に全部見せてあげられなくて
でもそのスペースがなかったら
僕は多分誰かを愛する余裕も持てずに
生きてしまうだろう

スーツ姿のままベッドに仰向けになり目を閉じる
誰のせいでもないどうしょうもなさを捉えようと
虚しくそして哀しく意識の螺旋を降りていく

日々を重ねる中で
 僕が重ねてきた大小の数え切れない罪
日々を重ねることで
 それなりには罰を与えられ償ってきたよ
それでも罪は増えて
 償えない罰も増えていくのだろう

誰かは手を差し伸べてくれるだろう
 そう君のように
誰かは優しい声をかけてくれるだろう
 そう君のように
それでも僕を救うことができるのは
 僕ただ一人だけなんだ

ごめんね、
君は本当に大切な人だけど
でもそういうことなんだよ
僕は多分君がいなくなっても
生きてしまうだろう

そっとそっとしておいてよ
楽観的な僕でも悲しい想いで越す夜はあるんだ
とりあえず今は自分一人で傷を舐めたいんだ

ごめんね、
君をわがままに求めてしまっていて
でも君がいてくれることには感謝してる
僕は多分君がいなくなったら
寂しくなるだろう

原題:「そっとそっと」

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