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【詩】「Birds」

逃げた鳥はどこに飛んでいったのだろう
残された鳥はどんな涙を流したのだろう

鳥かごから小さな部屋へと鳥たちを囲む壁が遠ざかった
でも飛ぶことを忘れてしまい鳴くことしかできなかった
時間は翼を固めてしまっていた

飼い主がくれる「愛情」とは何なのか分からなかった
画一化された餌と水をついばむことが日常だった
時間はナニカヲカエテナニモカエズニスギル

そっと開いていた窓から一羽は飛んでいった
固まっていたはずの翼をはばたかせて
そっと静まる部屋にもう一羽は残っていた
その日だけは哀しそうな鳴き声だった

青い鳥はどこに飛んでいったのだろう
残された鳥はどんな想いを抱いたのだろう

飛んだ鳥はどこに辿り着いただろう
飛べなかった鳥はどんな想いを抱いたのだろう

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