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【詩】「We are alone」

眠れない夜をどう過ごせばいいか分からず
闇の中で瞳を凝らしていたよ
夜明けが訪れるその度に
吐きそうな気持ちを抱きしめて
サイクルの中に入り込んだ

おどけた顔で普通に生きられる
賭けるほどの人生なんて多分ない
失うことはあっても目をつぶれるなら
誰もが安全でいたがるだろう

We are alone
生まれたときから身をちぢこませ世界を見る
何も分からない心で何を感じて
僕たちは産声を上げるのだろう

戻れない昨日(かこ)へ別れを告げられないままに
現在(いま)の光に息をひそめていた
壊れた街を見るその度に
虚しい戸惑いを抱きしめて
高層ビルを見上げていた

うつむいたままでも生きることはできる
ハイリスクな人生なんて多分ない
死ぬことはあっても微笑めるというなら
誰もが明日しか見つめないだろう

We are alone
消え去るときまで身をちぢこませ世界を見る
何も見つけない心で何を捉えて
僕たちは産声をあげるのだろう

We are alone
意味すら浮かばないで時を過ごし潰してく
何も叶わない街の中何を求め
僕たちは産声を上げるのだろう

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