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再掲【詩】「旅」

ガラガラの電車に揺られながら
窓を流れる夜景を見てた
幾多の灯りは何を照らして誰を待っているのだろう

目を奪われる場所がある
いつか撮りたいと思いながらも
この眼以上にキレイには撮れないだろう
そういう景色だ

僕が生きているということ
それは僕にしか見えない景色を見ていく旅

静かな夜明けを迎えながら
文字が並ぶ画面を見てた
数多の言葉は何を示して誰を導くのだろう

心震える言葉がある
いつか刻みたいと思いながらも
刻んだ瞬間にそれは色褪せるのだろう
そういう言葉だ

僕が生きていくということ
それは僕にしかうたえない詩をうたう旅だ

もどかしさはずっとつきまとう
目を擦りながら首をかしげながら
苛立ちを道連れに慰めはポケットに
うろたえながらも明日を探す

僕が生きていくということ
それは諦めてしまう自分に甘えながらもあがく優柔不断な旅

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