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【詩】「恋に落ちたのは」

いつからあなたが僕の心の一部を占めるようになったのだろう
全てすり抜けていくことしかできなくなっていた僕が
あなたに出逢ったときに立ち止まってしまった

悲しみや辛さを覚えてるはずなのに
恋に落ちたのは
それ以上にあなたは僕に切なさをくれたから

人の恋全てが報われるのなら
いつか僕らは恋をしなくなってしまうだろう
あなたに触れられないそのもどかしさが
僕を甘く刺す
そしてあなたもきっと
どこかに輝き切れない想いを持って誰かを見つめてるのだろう

諦められたらどんなに楽だろうと思うよ
だけど感情はその思いを飛び越えて
あなたのもとにたどりつきたいともがいているから
あなたから目を逸らせない

人の恋全てが報われないなら
きっと僕らは恋ができなくなっていくだろう
あなたが時折見せる飛び切りの微笑みが
僕を潤してる
そしてあなたも多分
悲しみに涙を流しながらも喜びに胸弾ませているのだろう

何も感じない生き方ができればとも思うよ
だけどかたち無き感情がその思いを飛び越えて
誰かのもとにたどりつきたいともがいているなら・・・
鎖をそっと外そう

悲しみや辛さを覚えてるはずなのに
恋に落ちたのは
それ以上にあなたは僕に切なさをくれたから

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