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再掲【詩】「病」

何でもないよ
何でもないんだ

今日も何かを思いながら自分を慰めてる
果てに虚しさしか残らないと分かりながらも
この疼きの量(かさ)を減らしておかないと
僕は壊れてしまうよ

充たされない想いが余計に募っていくのも
崩れそうな想いを無理に支えるのも
僕の胸の中に浮かぶ誰かが好きだからだよ

何でもないよ
何でもないんだ
僕だけじゃない
幸せな僕らが罹る病さ

明日になれば僕は喜べるのかそればかり測ってる
時には自分の狭量さを少しは思い知りながらも
ただただ想いつづけている誰かの名前を呼んでる

迷路のような街を迷いながら人は歩いてるようだ
その曲がり角を曲がれば誰かが待っている
それは思い込みかもしれないだろう
だけどだけど何かを期待するそのことに目を閉じてしまいたくないよ

何でもないよ
何でもないんだ
僕だけじゃない
幸せな僕らが罹る病さ

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