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【詩】「Risk」

ノー・リスクじゃつまんない
ねぇ笑顔ばかりで僕に逢わないで
スムーズな生き方もいいけど
ちょっとは窮屈さを感じてる方がいいや

そりゃ正直いって平穏無事な毎日の方がいいよ
でもそれじゃ心も体も動くことがなくなって
鏡を見るたびにうつる自分の姿が丸くなっていくよ

そりゃ泣きそうな顔で溜息ばかりついてる僕だよ
でもそれでも無性に壊れそうになる自分を抑える
そのギリギリの繰り返しが時々欲しくなってる

見てはいけない夢なら見ていたい
交わしてはいけない愛なら交わしたい
それが欲望の進むべき方向ならいっそ全部呑み込んで
そこに潜むスパイスに痺れていたい

ハイリスクはいただけないけど
ねぇ君のご褒美次第じゃ賭けてもいいや
オールウェイズ・セーフでもいいけど
誰かが決めたルールの裏をかきたいと思うんだよ

氾濫してるデータの顔を見てみれば穏やかな微笑みかい?
そうじゃないだろう?
いつか見た善意の裏に貼り付けられた悪意を知ってるだろう?
何か背負わなきゃ生きていけないんだよ

いつだってサドンデスの可能性は否定できないこの世界
「なぜあの人が」と絶句されるような人でいたいと一応は思うよ
生きてりゃ長い道を歩くのは分かってる でも明るすぎる道はいやだよ
陽の当たる場所はそりゃ欲しい でも影がなきゃ明るさが分からないから
闇が時には僕の姿を包みますように・・・

見てはならない夢でもいつかは見てみたい
交わしてはならない愛でもいっそ交わしたい
この整理のつかない心の中に多分あるある種単純な欲望
その進むべき方向がねぇ分かっているのなら

見てはならない夢でも見ていたい
交わしてはいけない愛でも交わしたい
「リスク」という名のそれは快楽の欠片
「リスク」という名を借りた快楽の破片

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