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竹内結子さんなど著名人の自殺報道について

竹内結子さんの自殺というショッキングな事件が発生してしまいました。

それに伴ってテレビのワイドショーなどでも自殺報道について触れていましたが、著名人の自殺報道については厚生労働省から要請が出ています。

著名人の自殺報道は「子どもや若者の自殺を誘発する可能性

著名人の自殺に関する報道にあたってのお願い(令和2年9月14日)
▼自殺リスクの高い人はメディアの自殺報道の後に模倣自殺を起こしてしまう危険性があること。
▼有名人の自殺や、自らと重ね合わせやすい人(自身と同じ境遇の人など)の自殺は、その危険性が極めて高くなること。(参考「WHO自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識2017年版 はじめに」)
▼新型コロナウイルス感染症の影響で、健康面だけでなく生活面や仕事面でも不安を抱えている人が多い現状においては、さらに自殺報道の影響が大きくなることが懸念されること。

著名人の自殺報道は「模倣自殺」などの引き金になりかねないため、メディアは報道の仕方に注意すべきということを厚労省が要請しています。

これはWHOの「自殺報道ガイドライン」に基づいています。

WHO『自殺報道ガイドライン』

Preventing suicide: a resource for media professionals - update 2017

Preventing Suicide A Resource for Media Professionals 

要点を和訳したのが厚労省にあるので以下

《自殺関連報道として「やるべきでないこと」》
報道を過度に繰り返さないこと/自殺に用いた手段について明確に表現しないこと/自殺が発生した現場や場所の詳細を伝えないこと/センセーショナルな見出しを使わないこと/写真、ビデオ映像、デジタルメディアへのリンクなどは用いないこと
《自殺関連報道として「やるべきこと」》
有名人の自殺を報道する際には、特に注意すること/支援策や相談先について、正しい情報を提供すること/日常生活のストレス要因または自殺念慮への対処法や支援を受ける方法について報道すること/自殺と自殺対策についての正しい情報を報道すること

WHOのガイドラインでは模倣自殺についての50の研究など根拠を示しているので読むとよいです。

日本のマスメディアは自殺報道をどう扱うのか

警察側の情報提供の問題もあると思いますが、自殺の手段について記述している報道があったなど、このガイドラインは守られているとはいいがたい現状です。

この報道汚染こそが深刻な問題だと思います。

以上

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