言葉の覚え始めと母の試練、父のスキルと息子の順応性。

この記事を書いているいま、息子氏は3歳です。

最近でこそ、言いたいことは概ね自分の言葉で伝えられますが、言葉の概念を理解し始めた1歳半から2歳半ごろまでは、俗に言うイヤイヤ期が凄まじく、親子共々クタクタの日々でした。

イヤイヤ期に息子が内包する爆弾の数々。その中の1つが「言いたいことが伝わらない」です。

赤ちゃんの頃からおしゃべり大好きな息子。喃語ですら会話が成立しそうなほど、朝な夕な何かを話す。成長とともに、話すことで意思表示をしたい!という思いが強まり。

たとえ喃語混じりの英語(もしくは日本語)であっても即座に理解し、理解したことを言葉で示さないと、即座にドッカーン!!!

そして母撃沈。

喃語混じりの日本語ですらギリギリなのに、英語なんてお母さんわからんよ。

「ばばっちー」がバイキンマンの「バイバイキーン」で、「びぃたー」が「みかん」、「ぴっちぃ」が「peach」だなんて、、、

しかもどちらの言語も割とランダムに出現。

教科書と授業と完成された大人の英語しか体験しておりませんです。なんて言い訳が絶賛イヤイヤterrible twoに通用するわけもなく、毎日息子を観察し、スピーディーな察知能力と推察力、イマジネーションを求められる生活でした。

一方、うちの旦那さんは日本語スキルほぼゼロなので、英語はともかく息子の日本語はお手上げ。この時期、理解してもらえない息子と理解できない父は衝突することが増えてしまいました。

だから日本語勉強しとけばよかったのに…とわたしもイライラを募らせていました。

ところが。半年もすると息子は早々に「daddyは日本語じゃァダメだなこりゃ」と英語オンリーに切り替えたのです。

拙い英語でコミュニケーションを試みる2歳児と相変わらず高頻度ではてなマークを浮かべる父。2人してイライラと癇癪をループしながらも、お互い意思疎通を図るべく、ああだこうだと会話を重ねていました。その時すでに喃語通訳に疲れ果てていた母は完全放置プレーを決め込みました。ごめんね息子。

さらに半年後、「通訳は僕に任せて」と精度45%ながらも旦那さんが英語で言ったことを日本語でわたしに伝えようとするように。

この間、母は相変わらず言語サバイバルゲーム続行中。ちょっとdaddyに甘すぎじゃないかい息子氏。そして母に厳しすぎる。

ともかく、母が大変な思いをして切り抜けた1年ちょっとの間に分かったことといえば、親側だけが努力しなくても子どもの方でもちゃんと順応するということでした。むしろこれが成長なのですね。

とりとめのない話になってしまいましたが。

バイリンガル・モノリンガルに関わらず子どもは日々成長するので、意外と大切なのは旦那さんと息子が体験し続けたトライ&エラーなのかもしれません。我が家の場合、旦那さんが日本語を理解しなかったことで、息子は英語を学ばざるを得ず、結果的により英語を覚える機会を作り出していたのかも。実用に勝る学習はなし。

「僕が日本語話せたら、息子くんもこんなに英語話せないかもよっ」と旦那さん。

いやいや、息子と一緒に日本語も学んでくださいだんなさま。

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