百万円と

百万円と苦虫女を(今更)見ました。※加筆修正ver.

もう10年以上前なのか。

自分が高校生くらいの時、話題になっていたタナダユキ監督の「百万円と苦虫女」見ました。(2008年公開)

タナダユキさんといえば、現在「ロマンス・ドール」が公開されています。こちらも蒼井優さん主演。可愛いこと間違いなしだなあ。可愛いだけでなく、演技力がある優さん。安心感があります。

「百万円と苦虫女」は、邦画の中でも気になってはいたものの、派手さやハッピーさが感じられず見ていませんでした。ごめんなさい。ただ、こういう少し地味なイメージの作品ほど内容がしっかりしています。若かかりし自分は気づいておりませんでした。

以下あらすじです。ネタバレはないように。

コツコツまじめに生きている鈴子は、何をしても少しアンラッキーで、就職浪人までしてしまいます。調子の良いバイト仲間に振り回される感じ、どこか共感できる。

愚直に生きて、周囲に振り回され続ける鈴子は、実家暮らしに嫌気がさして一人暮らしを決意。色々な場所で生活し、100万円を貯めたら次の街へ。20代の女性が自分を見つめながら旅するロードムービーでした。ロードムービーってやつは、どの場所が目的地だろうが最高です。

人と深く関わることを避けていた鈴子も恋をします。森山未來演じる、バイト先の先輩と。鈴子を自転車で追いかけてきたり、途中で転んだり、必死な感じ。バイト先では頼れる男の子だけど、中身は本当にただの大学生。

この映画は、バッドエンドなのかと思いきや、そうではない。みんな、勝手にバッドエンドと思い込んで生きていることがあるかもしれない。

実はこの映画の一番良いところは恋愛ではない。鈴子と弟の拓也との関係が良いんです。ぜひ、二人の兄弟関係に注目して観ていただきたいです。

イメージ通り、明るくはないけど、少しずつ光が見えてくる作品でした。個人的に、重いけれど最後に光が見える映画が、一番好きです。現実世界は薔薇色ではない。その中で光を探っていくのが人生だと思っているからです。リアルな映画でした。

そして、度々クローズアップになる蒼井優さんが可愛い。ドーナッツをくわえていたり、お風呂に浸かっていたり、見せ方が上手です。撮影の仕方がお洒落。筋がしっかりしていて驚かされる映画も好きですが、撮り方や演出でその魅力が無限大になるのが映画ですね。

何はともあれ、可愛い蒼井優さんが観たい方には全力でお勧めできる作品でした。

#映画鑑賞 #エッセイ #小説 #タナダユキ #蒼井優




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