見出し画像

お国が変われば (ベルギー編) その2

前回の記事では住んでみてわかるベルギーの一面を紹介しました。その続きです。

5)「幸福先進国」なのかわかりませんがとりあえずベルギー人は幸せそう

前回の記事はここで終わっていましたが、
なんでこの国はこんなにハッピーな人が多いのかちょっと考えてみました。

A)期待値が少ない、期待をすることをしない。


教育方針もそうですけど、やりたかったらやる、やりたくないなら強制しないのでやらなきゃならないこともないし、やることも期待されないのでそのぶんみんなハッピーなのかな、って思います。


私の経験ですが例えば旦那が家事を全然手伝ってくれないって悩んでいた時期があったんですが、旦那は家事をしないもの!と割り切っているとたまに洗い物やってくれたら期待してなかったからサプライズ並みに嬉しいんです。そんな毎日を送っているのかなベルギー人。

B) 他人と比べない。


期待しない・と並んで子供たちがのびのび育ってるな〜と思う点は他人と比べないところ。

土曜日の午前中にバレエ教室に通い始めたんですが、香港でもやっていたし前日からめちゃめちゃ楽しみにしてたんで大丈夫かな、と思ってましたがいざ着いてみると全く参加しない。それどころか大泣きでママにべったり。


こういう時って私は「xxちゃんはできるのに」とか「他の子はちゃんとやってるよ?」っていう言い方しちゃうんですが、もう一人、レッスンに参加しない子のお母さんが「やりたくないってのも一つの選択肢」という構えだったんです。


まず子供が興味がなければ無理にやらせない。


先生もそんな感じで。


お母さんと一緒だったらやる?と聞いてそうだったらお母さんも参加して一緒にやってみる。


それでもやりたくなければ全然おっけー。うちの子は参加することなく最後まで端っこで見学してました。

やらなくて良いと言う選択が出来るっていい事だなと思いました!


C) 好きなことをする=良い繋がりが持てる

”幸福”の研究をしているRobert Waldingerという人がTEDTALKで言っていたのを要約すると、75年かけて700人以上の人の幸福、を研究した結果、人との良い繋がり、関係が持てている(家族・友人)が幸せ、そして健康状態が良かったとの事。

(The clearest message that we get from this 75-year study is this: Good relationships keep us happier and healthier. )

この教育方針と幸福論を比べてみると:

好きなことをやらせて、そこから友人関係や生徒・先生のを作り出す、という方針は、人との良い繋がり、関係をもつ練習になっているのかな、と。


そして良い人間関係=幸福をもたらす。


やらされる、っていうのはやりたくないときは大変、嫌だけれども、自分以外の人が責任を持っている、という点楽です。

「何でも好きなことをしていいよ」と言っても毎日一人で遊んでて楽しいわけではないので、そのうち「私のこの遊びを一緒にしてくれる人を」探したり、他の誰かの遊びに自発的に参加するのが「いい友人関係」の始まりなんだろうな、と思います。自分から発信した話題、遊びがつまらなければ次はもっとみんなが興味を持てるものを!と責任を感じるはずだし、食いつきがよければ「もっと私が興味あるものをクラスのみんなに見せたい!」という気持ちになります。それを幼稚園からやらせるのはいい練習になっているのかな?


6)危機感があまりない


いい言い方をすればリラックスしてるのか?悪い言い方をすればぼーっとしてる。

なんか幸せボケ?みたいな感じ。笑


特に香港のお金儲けに貪欲なガツガツなビジネスから来たのでそのショックが大きかったんですが不動産屋さんもお金振り込んで「確認して下さい」ってメールして1ヶ月たっても2ヶ月たっても返事が来なかったんで電話したら「お金が届いてません」と。


銀行から払込証明出したら「あ、届いてました」みたいな。


何回もメールで払込は以上ですか?って聞いて、そうです!って返事をメールでも電話でもらったのにその翌週にもう2万円の請求書が来たり。(これはアパートの状態をチェックする業者代・払ったはずが「それは退出の時の代金で入室の際にも必要だからと。)こういうところが本当脳みそ働いてんの?って思ったりします。


ビザの手続きもそんな感じ。(事前にこの書類はいりますか?ってわざわざ確認していらないって言ったのに、3週間後にやっぱりいる、みたいな)


フランスもこんな感じなので慣れています、しかも人のせいにしてくるのでその点ベルギーの方がやりやすいです。


7)無言でも大丈夫


フランス人はなんだかんだ結構おしゃべりな人が多いんですが、ベルギーのフランダースの方はそうでもない印象を受けます。会話が止まってし〜〜ん。ってなるのが全然大丈夫なんです。気まづいから話さなきゃっていうあせる感じもなく。


大学院の時に、「ベルギー人のグループの子達ってあまり話さないよね。なんか一緒にいても話すことないっていうか・・」ってイギリス人の子と話していたんですがベルギーに来て納得。みんなそんな感じでしたわ。笑


8)ゴミ袋がすごい高い


私たちの住んでいるヘント限定なのかわかりませんが30リットルゴミ袋が10枚で1400円、60リットルは10枚で2300円くらいします。意味がわからないくらいゴミ袋が高いんです。回収も週に1回なので自然とゴミの量も減りました。(減らさないと臭い。)

9)天気が悪くても外で遊ぶし、自転車に乗る

年中雨が降っているので「天気が悪い」を理由にできなくなることはない、という発想なのか、幼稚園や学校でも雨が降っても外で遊べるようにビニールの屋根がついているエリアがあったり、スポーツ大会やキャンプなど、ほとんどの事が雨天決行です。

自転車も土砂降りになっても乗っている人が多いです。ただ道や、トラムの路面に滑りやすくなるのでそういった自転車とトラムや自動車の事故も多いです。


まとめ

ゴミ以外には不便はなかったですし、人も優しいので心地よく暮らしていました。基本みなさん働き者でいい人ばかりです。ご飯も美味しいし!(オランダに行くとあまり美味しくないらしい)フランスや香港に比べるとカルチャーショックは少なかったかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?