ただ普通に生まれたかった

みんなの普通とわたしの普通はいつも食い違ってた。

小学校低学年のころ、わたしはただ一緒に登下校したり、放課後外で遊んだり、些細なことで喧嘩して仲直りしたり、悩みを共有しあえるような友人がほしかった。

でも実際にわたしの周りにいた同級生は、わたしの容姿を気持ち悪いと言ったり、嫌なことを無理やり強要したり、習い事で帰らなきゃいけないのに脅すようなことを言って帰らせてくれなかったりするような人だった。
いつも人の顔色を伺って、自分じゃ何も考えられない子だったから、ちゃっちゃとしろと怒られてばかりだった。
夏休みに遊んでくれるような友人がほしくてもいなかったから、いつも家でひとりでネットゲームをしていた。

小学校高学年のころ、わたしはあたたかい家庭が欲しかった。笑顔で食卓を囲み、今日あった学校での出来事、友達との思い出、日頃の悩みを共有したかった。
母と父は仲良しで、近所との付き合いもあり、友達も家によく遊びに来る……。そんな家庭が理想だった。

でも実際は母と父は仲が悪く、わたしの目の前で子供の教育方針で喧嘩したり、怒鳴り出したりするような人だった。

つらくなってしまったのできょうはここまで。
つづきはまたいつか。


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