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「たかが」と「されど」

※この記事は普段以上に誤字・脱字に配慮して書かれていますが、該当する文言や文字を見つけた場合は優しくそっと指摘してあげてください。

これは数年前の話。

夕方の某FMラジオを聞いていたところ、漢字の読み間違いを指摘されたラジオのパーソナリティが、

「言葉の定義なんて時代で変わるものだから、いちいち目くじらを立てなくてもいいと思う」

と言っていました。
ちなみに「出汁」を「でじる」と読んだというお話。

そしてこれはもっと前のお話。

結構な昔、嵐のトークイベントに参戦したときのこと。
同音異字?というヤツの間違いを指摘された相葉さんが、一度は怒って見せたものの

「ごめん、怒っちゃだめだね。僕今度国語の先生役やるもん、直さないとね、ありがとう」

とフォローをするという出来事がありまして。

後者について、ああ、すごく大人だなあ…と思ったものです。

ことば、といううりもの。

そしてこれは先ほどのお話。

暇をつぶすためにwebサイトを巡回して、面白そうな記事を拾い読みしていた時のこと。

「おこずかい」「かたずけ」「〇〇要因(〇〇に必要なひと)」

気になる。(私もやっちまうことがある)

やっちまいがちなので、なるべく気を付けるようにしている言い回し。
あー、わかる間違う、やっちゃうよね、と思うんですが、その記事を書いた人の肩書に「ライター」とあると一気に評価が下がる。

ライターにとって言葉は商売道具だと思うんですよ。
飲食店で出されたお皿が欠けてた、とか。
コンビニでお弁当買ったらお箸がなかったとか。
別にどうでもいいことなんだけど、気付いてしまって「ああ…」ってちょっと残念な気持ちになる、というような心境になります。
商品の質は変わらないのだけれど、次からは別のお店行こうかな、って思うようなアレです。

ライター、文筆家、というからには言葉のプロなんでしょう。
であれば、その「うりもの」に小さなヒビがあると、その肩書きや商品にもちょっと疑問を抱いてしまう、という心の小さな私の話でした。

見出しのお写真お借りしました。
万年筆って良いですよね。沼にはまってみたい。

皆様のご厚意がネコのちゅーるか飼い主の参考書第代になります。