たぶん秋だから。

テラスハウスという番組が好きで初期シーズンからずっと観ている。誰かが誰かに思いを告げる場面のたびに、恋人からの告白を思い出して胸がいっぱいになる。一度の決意表明がわたしたちの人生を変え、わたしたちの周りの人生も変えてゆく。勇気を出してくれた彼にありがとうしかない。

2017年10月27日

5,6時間ぶっ通しでPC作業してさすがに電池切れたよっていうのを大義名分にして、向かう場所はひとつ。恋人が同じ街でバルをやってるって、災難よ。お金と言う名の蝶はひらひらと羽ばたいて飛んで行ってしまうし、肝臓との不仲は深まるばかり。

2017年10月28日

恋人に、大変恥ずかしい失態の話をした。さすがに引かれる覚悟で。大笑いして、もっと話盛り上げながら聞いてくれたあげく、もっと好きになったと言われた。いろんなわたしを、まるごと好きだと。本当にこの人は何をしてもわたしを嫌わないのかも知れないと、いよいよ思う。
だからこそ、嫌わないでくれるこの人に、悲しませることを絶対にしたくない。例えば浮気とか。浮気は、するかしないかじゃない。ましてや、バレるかバレないかでもない。したいか、したくないか。絶対後者。浮気?まったくしたくなさすぎて笑える。

2017年10月30日

昨夜のセックスは、端的で簡潔で愛に溢れていた。あまりにも気持ちが良いと言って、恋人は入って来てからすぐにイッた。恋人の鼓動が収まるまで2人でじっとしていた。心の底から愛していた。あとから聞いたことだが、身体の外に出すのも中に出すのも肉体的な快感は変わらないが、精神的には外に出すと急に一人になったような孤独感が僅かにあるらしい。しかし中に出すと、心の底から満たされるらしい。それはいかにも理に適っていると思う。父と母とその二人の子がひとつの場所にいるのだから。いつか、そんな日が来ることを願う。そんな考えにふけっていたら「僕の一番好きな言葉知ってる?」と聞くので、知らないと言ったら、彼はわたしの名前を言った。
汗ばみながら激しく愛し合うのも良いけれど、愛おしみながら優しく愛し合いたい感覚が増している。たぶん秋だから。


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