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プロジェクト・ヘイルメアリー【感想】

プロジェクト・ヘイルメアリー
著:アンディ・ウィアー


※記事の後半は、ネタバレを含むかもしれません。


感想(ネタバレ配慮)

一気読みしました。いや〜めちゃめちゃ面白かったですね。
実際に読んだのは半月ほど前なので若干記憶もおぼろげですが。

あまりSF小説を読み慣れていないもので、このイカつい表紙からゴリゴリ硬派なサイエンスサスペンスなんだろうな…と思って読み始めましたが、そんなことはありませんでした。激オモロ科学実験スペースエンタメでしたね。

私は結果的にかなり楽しめましたが、逆に硬派なSFを期待された方には肩透かしなのかもしれません。本を読んだあとにAmazonレビューを肯定否定含めて読み漁るのが趣味なんですが、そんな感じのレビューも確かにありました。

本書とは関係のない話ですが、SF小説って表紙イカつくないですか…。
表紙だけでハードな内容なんだろうな…と想像して、実際に読んでみると激オモロエンターテイメントだった、という経験を何度かしております。
劉慈欣先生の短編集の「円」とか…小川哲先生の短編集の「嘘と聖典」とか…。短編集だからなんでしょうか。

話は戻りますが、表題作を読もうとしているなら書籍本体のカバー袖のあらすじにもあんまり目を通さないでほしいですね。「目が覚めるとなんか変な所にいるし、しかも記憶がないんですけどーーー。」みたいな感じで物語が始まりまして、ここは本当に導入に過ぎないんですけど、最初からもう提示される謎とか課題が面白いし、それを解決していく過程も面白いし、そうしたら次に現れる謎も課題も予想外だったりで面白いし、面白い坂をずっと転げ落ちていくような読書体験でした。

映画になるらしいですね。きっと面白いんだろうなあと思いつつ、予告映像で色々と展開が明らかにされてしまうんだろうなあと思うと、いや絶対前情報なしの方が面白いって!!!!!(大声)になってしまいますね。
原作も興味あるけど映画化したら見に行こっかな〜〜〜〜〜と思ってる方には是非、原作小説もいいぞ…ということをお伝えしたいです。
でも映画もきっと面白い。劇場に観に行きたいよ…。


感想(以下ネタバレを含むかも)

ここからは読み終わった人向け。

ーーー配慮の間ーーー











ロッキ〜〜〜〜〜〜!かわいいよ!お前に出会えて良かった!
映像化が本当に楽しみです!映画館でロッキーぬいとか売り出してくれないかな…興奮してきた…。

まさか宇宙人のバディが登場して、めちゃくちゃ可愛くてカッコよくて良い奴で、しかも親友になってくれるなんて…。
上に書いたとおり最初はゴリゴリハードなSFだと思って読んでいたので、この小説でキャラ萌えが発生するとは思わないじゃん!愛しいよ!ロッキー!

ロッキーと出会えてコミュニケーションも取れることもそうですけど、物語の随所に出てくる実験の科学的な根拠とかって、詳しい人からしたら荒唐無稽なんでしょうかね?私はなるほど〜〜〜〜〜〜!!!!とか言いながら読んでました。実験シーン映像で見てえよ〜〜〜〜〜〜絶対楽しいよ〜〜〜〜〜と思うけど、映画だと尺の都合で色々カットされるんだろうな…切ないよ…。ドラマシリーズにしてくれないかな…。Netflixとかでさ…。

最終章の数字がエリディアン文字になってるのとか、目に飛び込んで来た瞬間声が出ましたね。びっくりしてとかではなく、エモさで声が出るのってあまりないので貴重な体験でした。Twitterでは椅子から転げ落ちたと誇張ツイートをしました。オタクはこういうの好きでっしゃろ!っていう粋な演出。ああ!好きだよ!

ロッキーと一旦お別れするシーンは、当然読書最中は先の展開など知らないので、悲しすぎて泣きながら読んでたし、つらくてそこで一旦休憩を挟みましたね。ずっと苦難を共にしてきて、メインの問題の解決法も見つかって、嬉しいはずなのに、もうお前と会えないなんて悲しすぎるよ…。

なので主人公が引き返してロッキーと再開した時はマジで嬉しかったです。ずっと一緒だよ。というか登場人物の名前ロッキーしか覚えてない。

ロッキーぬい!グッズ化してくれ〜!

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