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あの出会いが運命だったなら、私たちはきっとまた会えるから/置き手紙2

「楽しそうに笑うね」

君の言葉はどうしてこんなに
真っ直ぐに届くのだろう
その目、その感性

もっと二人になろうよ
あの漫画みたいに
蜂蜜、全身に塗って舐め合おう
君がいれば、どこまでもいけそうだ

自然見てぼーっとするのが好きと言った
私もそうだよ
いいなって思うところが似てて
嫌いだと思うところもたぶん似ていて
なんだかそれが肌でわかるんだ
初めて会ったのに、妙に落ち着いたよ

君との時間が始まればよかったのに
多分君はそれを願ってくれて
私も願っていたのに

私は勝手に境界線を引いたんだ

君は苦しい中でも懸命に生きようとしてた
その苦しみも悲しみも、澄んでいて
まっすぐに、淀みない方向を見てた
とてもきれいだった

いい加減に生きてきた私とは違う
淀みきった私の世界と
澄んだ苦しみの中にいる君
交わり合えることなんてないんだって
出来損ないの私は
世間一般の幸せなど到底望めないって
君の人生の邪魔しちゃダメだと思って

幸せになっちゃいけないって思ったから
君のそばにいるのにふさわしくないって思ったから
ごめんね
ごめんなさい

ちゃんとお別れも言えないまま
10年以上、経ってる
もう忘れたかな
私のことなにもかも全部
忘れたよね

奇跡が起こって
あんなに居心地の良い君との時間に
またほんとうに会えたなら

あの出会いが運命だったなら
きっと私たちはまた会える

大丈夫

そう思わせてください
今は

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