シェア
彷徨うように旅をした過去は 詩の欠片となり今も生きている 自然との対話の中で言葉が生まれ…
悲しみを抱いた北の海に魚は生きていて 音楽のように群れ踊り その身をひるがえすたび きらき…
きみはいつもそうやって、暗闇をえがいて、きれいにもがくね また一人で、悲しみを舐めるの? …
私の言葉が花の蜜みたいに もっと甘く、美しくなれたら ミツバチが吸い寄せられるみたいに …
さざ波のように繰り返し、柔らかくて大きな唇で何度も優しくキスをしてくれるので、私もそれに…
夕暮れの近い空が薄紅色と薄青色を水面に写し始める頃、空と海は一体化して ぽつり、ぽつりと…
それなら早くドアを開けて その空白の向こうの景色を見せて ここはまるで宇宙で 計り知れない海の底を泳いでいるみたい 傷を抱いたその胸に あなたは何を見ているの 小さな頃に開けられたその穴は 今もこうして雨を降らせ 私たちの魂は震え 共鳴しようとしている 怖がらないで 二人で毛布に包まれて 今までのことを朝まで話そうか 降り続く雨にあなたは光をもたらして 幾千の色彩を重ねられる 虹なのでしょう 私たちは
あふれていく 色とりどりの ひかり 風に舞い散りゆく花びら いつから 同じ過ちを繰り返す…
静かなみずうみの揺れるさざなみみたいな声が 心にやさしく染み込んできて 全身に広がってい…