シェア
人の気持ちは、人間関係は、変わってしまったら自分ではどうにもできないから 怯えることより…
過ぎていく日々を、穏やかに丁寧に生きていく 一瞬の光を目を凝らすように見つめて、集めてい…
きみはいつもそうやって、暗闇をえがいて、きれいにもがくね また一人で、悲しみを舐めるの? …
さざ波のように繰り返し、柔らかくて大きな唇で何度も優しくキスをしてくれるので、私もそれに…
夕暮れの近い空が薄紅色と薄青色を水面に写し始める頃、空と海は一体化して ぽつり、ぽつりと雨粒がこぼれてくるように水面に弧を描いたその下で、銀色にきらきらひかる魚の群れが、たくさんの流れ星みたいに泳いでいった 小さな魚たちが水面を突いて広がる円はまるでリズムで、それは静かな音楽のようで 悲しい記憶を抱いた東北の海に魚たちはたしかに生きていて、その命がとても美しいことがとても嬉しくて、蝉の声の洪水のなか、やわらかな潮風に吹かれ、幸福に満たされ一人泣いていた
それなら早くドアを開けて その空白の向こうの景色を見せて ここはまるで宇宙で 計り知れな…