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「36歳、独身。もうすぐ37歳。」幼少期〜大学時代

36歳、独身。もうすぐ37歳。

これはある男性のフィクションです。現在、東北に住んでいる一人暮らしの男性の物語だ。彼は、今自分の人生に対して迷いを持っている。36歳独身結婚はこれまでにしたことない。彼のちょっと切なくてちょっと幸せな彼自身の物語が始まる。その彼の名前は大輔

彼の生まれは知床半島の北海道斜里郡斜里町で生まれ、札幌市より北にある海街の石狩市で彼は育った。彼は小さい頃から釣りをしており父親「たもつ」とよく釣りに行っていた。彼の父親は漁師だった。彼の父親は寡黙であまりしゃべらなかった。 

 たもつが唯一喋る時間

ただ、たもつがしゃべる唯一の時は、魚釣りでの「魚が釣れた」瞬間であった。

たもつ(以下た)「大輔、釣れたぞ!ほら見てみろ!すごいだろ!」と普段しゃべらない彼は目の眼差しを変え嬉しそうに話す。
大輔(だ)「これなんていう魚?」
た「これはチヌ(クロダイ)だよ」
だ「えーお父さんかっこいいねー!」
た「すごいだろう」というような会話を大輔とたもつはいつも釣りに来るとそのような話をしていた。

いつも学校から帰ってくると、たもつから「大輔、今から釣りに行くか?」と釣りへの誘いをかけてくれる。大輔は「あーいくいく!」といつもと変わらないように釣りに出かける。大輔はたもつ(父親)が「こんな夕方近くから帰ってきて仕事は大丈夫なのか?」ともたまに思ったことがあったが、そんなのは今は関係ない釣りに行くんだ。と決めていつも釣りに行っていた。 

父親のいなくなったあの日から

ある時あれはいつの日だった。小学5年生の頃いつものように父親と釣りに行った。そろそろいつものように魚を3-4匹釣って帰ろうとし、ある事件が起きた

いつもの釣り場の近くで事件が起きてしまった。いつもは行かない「テトラポットのある少し先の釣り場ポイントまで行った。そこで事故が起きてしまった。たまたま高波にたもつがさらわれしまい懸命に探したが父親の遺体は見つけることができなかった。

その頃から大輔は人が変わるように大輔は変わってしまった。小さいころから大輔はとてもよく人と話す人だった。父と母が亡くなってからまるで別人かのように表情が変わり全くもってしゃべらなくなってしまった。彼は誰にも言っていなかったがその事故が自分自身の責任だと思い自分の中に責任を重くしてしまった。 そしてあれから数年立ち、大輔の気持ちも少しずつ気持ちも晴れてきたある時だった。

ある人との出会い

それは高校3年生のとき、ある方との出会いだった。よくテレビにも出ていたり俳優をやられているさんと「小室勇気」さんと言う方だった。その勇気さんとの出会いは、たまたまテレビのイベントで石狩市に来ており大輔と勇気さんと話す機会があった。そんな中、彼は小学校5年の時にあった父親との事について語った。

それを聞いた俳優の勇気さんは
「それは大変だったね。でもきっとお父さんは今でも君の近くにいると思うよ」と勇気さんは話してくれた。
だ「近くにいるって?」とだいすけが言う。
ゆ「君の近くにいるんだよ」
だ「ますますわからないです。私の近くにいるってどういうことですか」
ゆ「それはねお父さんは体はない。大輔くんの心にはお父さんは君の心にずっと残ってるわけだよ。君はずっとお父さんのことを考えているだろ。それは君のお父さんも見ているかもしれないよ」
だ「そうなの?わかった。(大輔は半信半疑だった)もし仮にそうだとしたらおお父さんは、今どうしたい?と思ってるの?」

と大輔は少し疑問に思ったが、自分の理解を深めるため勇気さんに聞いてみた。

どこからともなく「それはね、自分自身に聞いてみなさい」と大輔には聞こえたようだった。

だ「今の何?お父さんの声?ほんとに?あれはお父さんの声だった。お父さんの声を聞いたのは約5年前。5年前だから声をちゃんと覚えてないけど、あれは確実にお父さんの声だった」
だ「今、お父さんが言った。その声は、『自分自身の心に聞いてみな?』と」
ゆ「どういうこと?今お父さんの声が聞こえたの?私には聞こえなかったけど、そうなんだね。自分自身の心に聞いてみようと言ったんだね」と。
だ「(心のなか:わかったお父さん。)自分自身の心に聞いてみるよ。」

彼は何かもやもやしていたことを彼自身の覚悟として決めたのであった。

それから数ヶ月後、だいすけは大学受験になった。大学を受験に合格し、ある東京の下町で一人暮らしをするようになった。東向大学はエンジニア学部のデータサイエンスコースを受け、1発合格。

ゆみという女性との出会い。

彼は頑張って受験しその東向大学でも難関であるデータサイエンスコースに入ることになった。そしてこの学部はとても業界では難関であることが有名だ。素晴らしい方がとてもたくさんいる。彼は素晴らしい大学ライフを楽しんでいた。大学2年の時、ゆみという女性に出会う。

彼女の年齢は1つ上で浪人をしているため学年は一緒だが彼女は21歳。大輔よりも1つ上だった。
彼女はデータサイエンスコースに入り業界では屈指の外資系企業に入ろうと日々の学業に専念をしていた。そんななか、だいすけとゆみは出会った。

日々の授業で大輔とゆみは勉強するようになった。
一緒に勉強するようになって、大輔が20歳の真夏のある昼下がり。大学での食堂でゆみといつものようにご飯を食べ3限目の授業に一緒に行く。

その時大輔が決めて言ったことがある。この授業が終わり、放課後、大輔とゆみとだいすけは予定はなかった。大輔があることをいつも考えていた。

大輔の告白

いつものようにゆみとの帰り道。

大輔(だ)「大好き。」とゆみに伝えた。
ゆみ(ゆ)「笑」
ゆ「ごめん。ありがとう。でもちょっと考えさせて。今は大事な時期なの。」
だ「(え?振られた?!)」
(だいすけの心の中。)あれ?想定と違う。「これはいいよ」と言われて、付き合うはずが、あれちょっとまってどういうこと。もしかしてゆみに振られた??どういうこと。いろんなものがその一瞬のできごとが長く長く感じていた。

ゆみはある外資系の企業にてインターンをしていた。ゆみは少し外資系企業での仕事に大変とプレッシャーで押しつぶされそうに少しなっていた。しかしそれは大輔には伝えていなかった。

そのまま、だいすけとゆみは別れ、それぞれの家に帰った。だいすけはすっかりゆみに振られてしまったと思っていた。「ちょっと待って」とゆみに言われたが、いつまでちょっと待ていいのかわからない。答えが出るまで数日、だいすけにとってそれはとてもとても長い3日間だった。

次の日いつもはゆみとだいすけは食事するのに今日に限ってお互い別々だ。
(だいすけの心の中。)俺は何をやってるんだ。いつものように接しろ。ふられたかふらてないかわかってなくても。自分らしくいろ。と自分に言い聞かせた。

3日後、メールが来た。「明日のお昼空いてる?」とゆみからのメールだった。 「もちろん空いてるよ」とだいすけが返事を返す。翌日のお昼行とランチをした。

ゆ「ねぇ、だいすけ。いいよ。」
だいすけ「??今なんて?」
ゆみ「だから付き合おう」
だいすけ「ほんとにいいの?」
ゆみ「うん、お願いします。」

大輔の少し幸せな日々が始まるのであった。

続く。

おもしろきこともなき世を面白く 議論メシ4期生http://gironmeshi.net/ メンタリストDaiGo弟子 強みほがらかさと発散思考 外資系企業でインフラエンジニア