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Base Ball Bearの1番の名盤ってC2だよね。ダントツだよね。そうだよね??

はじめに

みなさま青春してますか?

いやいやもう青春はとうに終わったし、自分の人生で精一杯です。
ああ、ベボベね。青春だよね。キラキラしてたよね。人生における特別な時間だよね。あの頃の友達何してるかな。あの子は結婚して子供が産まれて、あいつは就職して一人立ちして苦労しながらも頑張ってるみたいだよ。えっ、俺?.....俺はまあボチボチだよ。日々楽しくやってるよ。辛そう?いやいやそんな事ないよ。それなりに楽しいよ。
そんな事言ってるお前だって......

こんなちょっとnoteやはてなを探したらありそうな、音楽好きでサラリーマンで日々の疲れを吐露してる人の文章を偏見と決めつけに塗れた頭で想像してる私が書いた文章を読んでいる珍しいそこのあなた、今すぐこの「C2」を聴くんだ!
あなたが多分好きだった1stから3rdくらいまでのベボベは、この作品を出した2012年も青春を続行していたし、今はその先の次元に青春を連れてっているよ。

長々と何を言いたいかというと、「C2」という作品の評価が不当に低い(思い込み?)という事。多分この作品はベボベというバンドのストーリーに対してギタリストの失踪、脱退という負のイメージをセットで持たれているからなのだと思う。とても勿体ない。
私はこの作品でファンになったのでギタリストの脱退とかに関して何も思っていない。いや残念だけどそんな事もある。そのぐらいにしか思わないし、そんな関係性も臨界点だったであろうバンドの作品が傑作な事に美しさすら感じている。

バンドについて

バンドのストーリーやメンバーの関係性にそんなに興味がないドライなファンの私にとって、このバンドはインディー時代から今日までずっと修練と作品を積み上げてきためちゃくちゃ真面目でストイックなバンドとしか映っていない。
作品を出すごとに詩も曲もアレンジも演奏もレベルアップし続けている。
このバンドの特筆すべき点は、
成長の特異点が何回も起こっている事。
ジャンプアップだけではなくベースとなるステージが変わっている事。
自分達のテリトリーを守りつつ限界まで手を広げて実験し続けている事。
そして、軸をずっとブラさずに活動を続けている事。
各アルバムに好き嫌いはあっても、完成度は上がり続けているし幅も広げ続けている稀有なバンドと言っていいと思う。
インディー1stから聞いてみるとわかると思いますが、基本的には同じジャンルの音楽と言える感じなのに全く違う姿に変化してるのがよくわかると思います。
「C2」以降は特別編である次作の「光源」を除いて3ピースのバンドとして別の領域に行ってしまいます。このバンドにおける4人での作品の最高到達点がこの作品なのです。

作品について

前作の「二十九歳」や前々作の「新呼吸」はコンセプトアルバムとのこと。そしてこれはコンセプトアルバムとしては作ってない。
それなのにこの作品は過去のどの作品と比べても作品全体のトーンやムードが統一されていて完成度が高い。そして曲のデキも粒ぞろいだし、各楽曲のキャラ立ちも強くバラエティ豊かなはずなのに不思議と佇まいに一貫性があります。すごい不思議。
ファンク・サイケ・ネオアコ・歌謡ロック等々・・・これらをしっかり自分たちなりに調理してギターロックとして成立させてます。そしてアルバムの曲順にもすっぽりマッチしてて完璧。
前作までのギターのフレーズやコードで埋めるアレンジが鳴りを潜めて、ドラムとベースでブインブイン引っ張るので、楽曲がギターで塗りつぶされることなく、各フレーズも聴きやすく、ガチャガチャせずスッキリと聴けます。持ち前のフレーズの秀逸さやメロディや歌詞の良さがストレートに伝わるデキで素晴らしい。
しかも音が良い。響きが良い。残響音が良い。ソリッドで良い。
実際この作品を聴くまで全く興味のないバンドでしたが、これを聴いてから過去に遡ってくいくと全てが結実してる気がして、どの作品も好きになりました。

好きな曲

全部好き!
それはそうとしてオススメ曲を3つほど。・・・選ぶのムズッ。

「それって、for誰?」
本作の象徴的な曲。この言葉思いつくの凄い。
前作までとの違いがわかりやすい曲。
この曲に限らずカッティングの音が気持ちいい。

「どうしよう」
ドラムとベースのグルーブ感がとても気持ちいい。
青春が終わって知った 青春は終わらないってこと
がんばってる大人になったらわかる大切な事。

「不思議な夜」
らしいキラーチューンもC2マジックで一味違う感じに。
この曲は90万回再生なんですけど、もっといっていいだろ。
全キャリアでも屈指の名曲だと思ってる。

最後に

私の狭い交友関係の中の体験なので気のせいかもしれないのですが
ベボベ好きな人と話すと大体1stから3rdまでの話になってしまいます。まぁ昔好きだったならそうなるので別にいいんですけど。
今でも追いかけている私よりもとても熱烈なファンの人と話をしても、C2の順位って低いんですよ(当社比)。まぁ3、4人ぐらいと話しただけでたまたまかもしれませんけど。
それにしても私が好きなC2とDetective Boysの順位が低い。
そんな変わり者の戯言です。
文章のどっかに入れようと思って書き忘れたので最後に書きます。
Base Ball Bearは実はPower Popバンドだ!
ありがとうございました。

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