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「溶鉄のマルフーシャ」で社会主義と戦争の怖さと壮絶さを1時間のプレイでサクッと味わおう!


はじめに

残暑厳しい中いかがお過ごしでしょうか。
僕は追い詰められています。

僕はnoteを始めるにあたって、いくつかの決まりを自分で作ったのですが、その決まりの1つが
休日には1つ記事を投稿する
これなんですよ。
甘い決まりを作ってしまって、とことん自分に甘いな俺は・・・・楽勝だなとか思ってましたが、ところがどっこいこれが大変。
せっかく書くのだから読んでもらいたいし、読んだ人がほえーってなればいいなと思ったら適当には出来ないのでまぁ大変。
そしてこれを書いているのが締め切りの1日前です。
ネタが全然湧いてこなーいと思ってゲームに逃避してたら、このゲーム面白いやん!と思って書いている次第です。

ということで、いつも音楽の話ばかりの僕が今日はゲームです。
そして今日ご紹介させて頂きますのはコレです。

とても面白い。

ストーリー

ザックリ説明です。
経済格差が激しく、社会主義でディストピアな国カゾルミアでパン屋を一生懸命営業しているマルフーシャが主人公です。
スネジンカという妹がいます。続編の主人公です。
近隣の国と戦争状態の国は兵員不足に陥り、マルフーシャを徴兵して国境の門を防衛する任務に就かせます。
持ち前の真面目さでマルフーシャはがんばります。
しかし、任務に対する報酬は日に日に増える税金控除で雀の涙ほどになっていきます。
少ないお給金をやりくりしながら敵の機械兵から門を守ります。
果たしてマルフーシャは門を守り切り妹の元に無事に帰れるのか・・・!?

結構コミカルに説明しましたが、中々にシリアスです。
本当に雀の涙のお給金なので、やりくりして自分を成長させたり、武器を交換したりグレードアップしたりして100日間戦います。
最終的にはカツカツになったりしてハンドガンでボスと闘う羽目になります。僕の事です(絶望)。

マルチエンディングでバッドエンディングからお金で雇える仲間とのエンディングやグッドエンディング(?)まで網羅してて10種類あります。
会話シーンは少な目ですが、世界観の説明があちこちに散りばめられていますので1回プレイすればどんな雰囲気かわかります。
この公式PVも良くできてるのでどうぞー。

ゲーム性

簡単に説明するとタワーディフェンス(TD)です。
守る対象(国境の門)があってそれを自分の腕と頭を使って防衛するゲームです。
このゲームジャンルは今だと拠点を襲い来るゾンビから守るみたいなゲームが多いかなぁと思います。
スマホのゲームだと見下ろし画面で迫りくる敵が通る道に兵士を置いたりして殲滅してくみたいなのも多いですね。

このゲームはTDでは珍しい2D横スクロール画面になっております。
国境の門を背にマルフーシャは右から襲撃してくる機械兵器共をハンドガンとかマシンガンとかショットガンとかで撃ち落としていきます。
仲間を雇わない限りは1人で戦います。仲間を雇っても2人です。
幸い門を守っているマルフーシャに敵の攻撃は当たりません。
バンバンぶっ放して、ガンガン機械兵共を爆散させていけばオッケーです。
1日が1ステージとなっており、1日の終わりにはお給料が支払われて、マルフーシャの強化や耐久値が低くなってしまった武器の交換ができます。
パワーアップや武器の交換は1日1回3枚のカードから選びます。
先を見据えた強化をしていかないと日を追うごとに苛烈になっていく敵襲から門は守れません。
公式が出してるPVがゲームの流れを掴みやすいので置いておきます。

操作は移動と射撃とリロードだけです。超簡単!
それだけにどの敵を最初に倒していくかとか、武器はどれにしようとかの戦略性がシンプルな深みをだしています。面白い!

面白かった所

①テンポがイイ!

とにかくテンポがいいんですよ。変に間延びした演出がなく、画面の変遷のリズムが良いです。実際にプレイしないとわかりずらいのですが、どんどんプレイして止め時が見つからなくなります。
戦闘が終わってから給与明細が出るまでの間とか、パワーアップして次の日に進むまでの間とかが絶妙です。
実際に何度もプレイして調整したのではないかなと思いました。
1回の通しプレイが1時間ぐらいで終わるのも美点ですね。

②敵に弾丸を撃ち込んでる感が気持ちいい。

移動と射撃が主なゲームなので、この辺もかなり調整したと思います。
射撃音や打ち込んでる時の効果音がとても良くて無心でマウスを動かし続けてしまいます。
敵の体力メーターがガッガガガガって減っていくのが気持ちいいんですよ
そして敵に狙いを定めて撃ち込んでいくのですが、
慣れてくると出現⇒即サーチ&デストロイで楽しいぃぃぃぃいいいぃ!
狙って撃つという感覚がしっかり楽しめます。
シューティングゲーム好きなんだろうなと思います。

③ステージ構成の緩急が見事!

日を追うごとに敵の数が増えていき、ボスみたいな敵も出てくるのですが、ボスが出る前の日は1体しか敵がでないとかもあります。
敵の出現の仕方も演出として組み込んでいて、無暗やたらに敵を増やしたり大きくて硬い敵ばっか出すみたいな事がありません(チャレンジモードは別ですが)。
ボスを退けた後は少し敵の数が少なくなって、また段々と敵が増えていって・・・・みたいな流れがとても秀逸です。
いきなり大変な編成になる日もあったりするのもそれはそれでリアルな気もするし、とても練られていると思いました。

④たまにある宿舎での何気ない会話が愛おしい

何日かに一回のペースで宿舎でパラメーターを上げる事が出来るのですが、その時に仲間を雇っていると会話イベントがあったり、何気ない生活が垣間見えたりとキャラへの愛着が湧く仕掛けがあります。
このゲームはそんなに饒舌に語る方ではないですが、敵を倒した時のセリフやちょっとしたセリフ。ドットで丁寧に描かれた仕草でそのキャラのキャラクター性がわかってきます。
そして設定とかを読むと・・・・。
これは読んでからのお楽しみですが色々と考えさせられます。

⑤今プレイすれば続編(PCのみですが)も遊べる事

そうなんですよ!遊ぶなら今なんですよ!
続編は救国のスネジンカというタイトルです。
色々と進化してるのでこちらもオススメです。
楽しいがもう1つ増えます!
ただ1つ注意点があります。
スネジンカからプレイするのは全くもってオススメできません。
まずストーリーがマルフーシャプレイ済みを前提に作られているので絶対に今回紹介してる「溶鉄のマルフーシャ」からプレイしてください。
システムやプレイ感もマルフーシャをプレイ済みの方が進化を感じれて新鮮にプレイできるのでオススメです。

最後に

今回ご紹介したゲームは各種ゲーム機のストアで1000円くらいでダウンロードして遊べます。PC版なら800円です。
昔は安価なゲームの大体は微妙なデキな作品が多かったですが、今はインディーのゲームにこそ面白いゲームがあるみたいな感じで嬉しい限りです。
大作ゲームの多くが保守的になっていく中で、製作者の尖りを最大限に表現するインディーゲームは今後その存在感を更に増していくはずです。
だからぜひ開発した人の名前やチームを覚えておいて下さい。
センス勝負のインディーだからこそ本当に面白くて自分に合うゲームを作れる人は一握りです。
大作ゲームを娯楽として楽しむのも最高に面白いですが、インディーゲームを作品として楽しむのも最高におもしろいですよ。

それにしても時間が足りない。
音楽とゲームを両方同時に最大限楽しめる方法は無いものかね。

おしまい。

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