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好きを手元に置いていたい

ここで出てくる固有名詞
ゲームタイトルやアーティスト名など。
優劣はなくて、本当にそれぞれ素晴らしいと思っています。
それらを愛しているファンのみなさんもまた、とってもすてきだと思います。

お前はどの立場からものをゆうとんねん的な物言いを失礼します。


ポケモン(小3)

2006年9月、僕が小学校6年生の頃
ポケモンの新シリーズ(ダイヤモンド&パール)が発売された。

前作のエメラルドは200時間以上プレーするほどに大好きだったポケモンの新シリーズ。
おもちゃ屋さんの広告を見て、目を輝かせていた。

けれど、僕は結局ダイヤモンド&パールを買わなかった。

当時僕の周りではなぜか、
「小3にもなって、ポケモンはダサい」
みたいな風潮があった。

サッカーをやったり、PSP(プレーステーションポータブル)を持っていたり、ORANGE RANGEのロコローションをウォークマンで聴いてるようなやつがイケている。
みたいな仲間内の空気感を感じていた。

そんななか、1人ポケモンをプレーして、
「そんな幼稚なゲームやってんの?」
って煽られるのが怖かった。

仲間外れになるのが怖かった。

「TくんもRくんも持ってるから」
とおねだりをして、親にPSPを買ってもらった。

近所の納涼祭のビンゴ大会で、
たまたま当たったiPod シャッフルに、
仲間内で流行ってる音楽を入れて、
一生懸命歌詞カードを読み込んだ。


努力虚しく、軽いいじめに遭うこともあった。
内容はもはや覚えてない。名前いじりとか、遊びに誘われないとか、そんなんだったと思う。
悲しかったし、悔しかったのは覚えてる。

グループの中で順繰りに回ってくるそれは、
ガキ大将が威厳を示すためのものだったかもしれない。
一致団結するために、1人共通の敵を作っておく、という装置だったのかもしれない。

なんにせよ、ポケモンやろうがやらなかろうが、
どのみちいじめにはあってたと思う。


はあ。


GReeeeN(高1)

高校の軽音楽部のみんなは主にロックバンドが好きだった。

特にみんなが好きだったのは、
BUMP、RAD、ELLE、フジファブリック、などなど。

僕もそんなロックバンドが好きだった。

たまたま好きな音楽が、軽音部のみんなと合っていてよかった。

GReeeeNはなにかと、嘲笑の対象にされていた(気がする)。

GReeeeN好きな人は居づらかっただろうなぁ。
こんな奴らと一緒に音楽やりたくねえ、くらいに思っていたかもしれない。

ひた隠しにして、なんとなく仲間内で流行ってる音楽を聞くうちに、GReeeeNへの気持ちが薄れることもあったかもしれない。

はあ、クソやなぁ。


嫌いな好きと好きな好き

気持ちを塗りつぶすような同調圧力が苦しい。

Instagramで流行りのあれ。
チャンネル登録者数の多いYouTuberが言ってたそれ。

本当に楽しめてるのだろうか。



アイライクイット、アイライクイットトゥー、
トゥートゥートゥトゥー、ファック



おんなじものを好きじゃなければ、
僕らは仲良くなれませんか。



好きっていう気持ちはもっと
手元にあっていいと思う。

誰かから押し付けられるものでもなく、
上から降ってくるものでもなく、

膝の上で、愛でていられる。
毛羽立っていたり、ざらついていたり、
質感や重さを感じられるほどに触れていられる。

手触り感のある好きを大切にしていたい。

難しいけれど、それはそれで苦しいけれど。

ぼちぼち雑記#3

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